報告書番号 | RA2024-4-1 |
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発生年月日 | 2023年08月05日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東海道線 大船駅構内[神奈川県鎌倉市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 東日本旅客鉄道株式会社 (法人番号 9011001029597) |
事故等種類 | 鉄道人身障害事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 神奈川県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2024年11月28日 |
概要 | 東日本旅客鉄道株式会社の東海道線小田原駅発、横浜駅行き15両編成の上り第9974E列車は、令和5年8月5日(土)21時25分ごろ、大船駅構内を走行中、傾斜していた電柱と衝突した。列車は電柱と衝突してから約205m走行し、停車した。その後、事故現場の状況を確認したところ、1両目の前面左側(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)が大きく損傷し、電柱が折損するとともに架線が垂下していた。 列車には、乗客約1,500名、運転士1名及び車掌2名が乗車しており、このうち乗客4名及び運転士1名が負傷した。 |
原因 | 本事故は、大きく傾斜した電柱と進行してきた列車が衝突したため、列車内の衝撃及び停電による車内温度の上昇等が生じたことにより発生したと推定される。 電柱が大きく傾斜したことについては、電柱の地際付近に生じていた横ひび割れから水分が浸入しPC鋼棒の一部が腐食し破断したことで、電柱が曲げモーメントに耐えきれなかったことによるものと考えられる。 電柱に横ひび割れが生じていたことについては、電柱に設計値に対して比較的大きな曲げモーメントが常時負荷される設備条件となっていたことで、風や地震等による一時的な曲げモーメントの影響を受けて、地際付近に過大な曲げモーメントが作用し、横ひび割れが発生するとともに、発生した横ひび割れが閉じない状態が継続したこと、定期検査により発生していた横ひび割れを発見できなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷者:5名(乗客4名、運転士1名) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |