JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2012-12
発生年月日 2010年10月24日
事故等種類 衝突(単)
事故等名 油タンカーPACIFIC POLARIS衝突(桟橋)
発生場所 沖縄県金武中城港 南西石油株式会社第一専用桟橋  沖縄県南城市所在の知名埼灯台から真方位319°2.4海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷
船舶種類 タンカー
総トン数 10000~30000t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2012年12月21日
概要  油タンカーPACIFIC POLARISは、船長ほか20人が乗り組み、同乗者3人が乗船し、船長の指揮の下、バースマスターを操船補助に就け、金武中城港の南西石油株式会社第一専用桟橋に着桟作業中、平成22年10月24日16時09分ごろ同桟橋のドルフィンに衝突した。
 PACIFIC POLARISは、左舷船尾部に破口を生じてNo.2左舷燃料油タンクから燃料油が流出するとともに、ドルフィンの構造物に曲損が生じたが、死傷者はいなかった。
原因  本事故は、A船が、金武中城港の第一桟橋に左舷着けの着桟作業中、水先類似行為を行っていたバースマスターがA船の船尾側の第一桟橋への接近状況を把握していなかったため、船首が第一桟橋と約7~8°に開いた状態で船尾側が約15~18cm/sの接岸速度により第一桟橋へ接近し、左舷船尾部が第一桟橋のドルフィンのH形鋼に衝突したことにより発生したものと考えられる。
 バースマスターが、A船の船尾側の第一桟橋への接近状況を把握していなかったのは、船首の係船索を出す状況や作業船Dが係留索を運ぶ状況に注意を向けていたことによるものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。