JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2013-3
発生年月日 2011年11月18日
事故等種類 その他
事故等名 旅客フェリー万葉船体傾斜
発生場所 長崎県五島市福江島北東方沖  五島市所在の赤ハエ鼻灯台から真方位098°1.4海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 旅客船
総トン数 500~1600t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2013年03月29日
概要  旅客フェリー万葉は、船長ほか13人が乗り組み、旅客316人を乗せ、車両21台などを積載して福江島北東方沖を北東進中、平成23年11月18日(金)08時05分ごろ船体が左舷側に大傾斜した。
 万葉では、旅客3人が負傷し、トラック10台及び乗用車2台に凹損などを生じるとともに、車両甲板内の左舷機関室出入口にある風雨密扉が曲損するなどの損傷を生じた。
原因  本事故は、本船が、福江島北東方沖を北東進中、南東風を右舷側に受けて左舷側に傾斜を生じていたところ、右舷正横の後方から波高約4~5mの波を受けたため、左舷側に最大で約27°の傾斜を生じ、旅客が、長椅子から投げ出され、また、壁に当たるとともに、車両が横移動したことにより発生したものと考えられる。
 本船が、波高約4~5mの波を受けたのは、本事故発生場所付近の海域においては、潮流が南東方へ流れ、波向南東方の波高約2~3mの波が発生していたことから、他の海域に比べて高波高の波が発生したことによるものと考えられる。
死傷者数 負傷:3人(旅客)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

CGによる事故状況の再現(1分14秒)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。