JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2022-9
発生年月日 2021年11月30日
事故等種類 乗揚
事故等名 貨物船HEIWA MARU乗揚
発生場所 沖縄県名護市屋我地島オランダ埼南西側の干出浜 古宇利港沖防波堤東灯台から真方位222°1.6海里付近
管轄部署 那覇事務所
人の死傷
船舶種類 貨物船
総トン数 3000~5000t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2022年09月29日
概要  貨物船HEIWA MARUは、船長及び操舵手ほか13人が乗り組み、沖縄県今帰仁村運天港上運天地区公共岸壁に着岸しようした際、浅瀬が存在する海域を後進中、令和3年11月30日18時01分ごろ同県名護市屋我地島オランダ埼南西側の干出浜に乗り揚げた。
 HEIWA MARUは、プロペラ翼に破損及び曲損、舵板に擦過傷をそれぞれ生じ、運天港運天原地区に設置のいけす8基を全壊し、同地区に係留中の漁船2隻を圧壊した。
原因  本事故は、名護市及び今帰仁村に波浪注意報、強風注意報及び雷注意報が発表されていた状況下、船長が、那覇港検疫錨地に到着する前に自ら調べた沿岸波浪情報に基づき、11月30日21時ごろから風が強まるが、同日夕方ごろの運天港上運天地区公共岸壁への着岸は問題ないと考え、東西に延びる同岸壁に入船右舷着けで着岸しようとしたため、寒冷前線の通過に伴う強い北寄りの風を右舷側に受け、船長が、左舷錨の投錨を指示したものの風雨の影響で投錨が遅れ、同岸壁に近づけられないことで慌てて反射的にバウスラスタを左回頭とし、船首が西南西方を向いて同岸壁から離れた状態のところに更に強い北寄りの風を受けて対岸に圧流され、浅瀬が存在する海域を後進中、干出浜に乗り揚げたものと推定される。
 船長が、自ら調べた沿岸波浪情報に基づき、30日夕方ごろの運天港上運天地区公共岸壁への着岸は問題ないと考え、同岸壁に着岸しようとしたのは、現地船舶代理店担当者が船舶総代理店担当者に伝えた同日夕方ごろの寒冷前線の通過に伴って同岸壁への着岸は危険であるとの情報が正確に伝えられていなかったことによるものと考えられる。
 船舶所有者、船舶総代理店、現地船舶代理店及び船長との連絡体制において、現地船舶代理店と船長とが現地の気象等について直接情報交換を行う体制になっていなかったことは、本事故の発生に関与した可能性があると考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。