JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 RA2010-2-2
発生年月日 2009年04月02日
区分 鉄道
発生場所 奥羽線 高畠駅~赤湯駅間(単線)[山形県南陽市]鍋田踏切道(第1種踏切道)
事業者区分 JR
事業者名 東日本旅客鉄道株式会社
事故等種類 踏切障害事故
踏切区分 第1種踏切道
人の死傷 死亡:負傷
都道府県 山形県
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2010年03月26日
概要  東日本旅客鉄道株式会社の奥羽線米沢駅発山形駅行き4両編成の下り普通第433M列車は、平成21年4月2日(木)、高畠駅を定刻(9時22分)に出発した。列車の運転士は、第一吉野川橋りょうを通過し速度約101km/hで力行運転中、進路前方の鍋田踏切道に何か白いものを認めたため常用最大ブレーキを操作して気笛を吹鳴した。すぐに自動車と分かり改めて非常ブレーキを操作したところ、特殊信号発光機が停止信号を現示していることに気付いたが間に合わず、鍋田踏切道内の自動車と衝突し、同踏切道から約161m行き過ぎて停止した。
 列車には、乗客約45名、運転士1名及び車掌2名が乗車していたが、このうち乗客2名及び運転士が負傷した。また、自動車には運転者のみが乗車しており、運転者は死亡した。
 なお、列車は、1両目の車両左側(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)等が損傷したが脱線はしなかった。また、自動車は大破したが、火災の発生はなかった。
原因  本事故は、遮断かんが降下した本件踏切内で自動車が停止していたこと、及び本件特発に停止信号が現示されていた状況において、本件運転士がその信号現示にすぐに気付かず、本件列車が本件踏切までに停止できなかったことから、本件列車がその自動車と衝突したことにより発生したものと考えられる。
 本件運転士が停止信号の現示にすぐに気付かなかったのは、本件橋りょうの改築により本件踏切手前の線路線形が変化したこと、及び本件特発が電化柱の連なりに紛れるような状態にあったことにより、本件列車が本件橋りょうを通過するまではその信号現示を確認しにくい状態となっていたことが関与した可能性があると考えられる。
死傷者数 死亡:1名(自動車運転者)、負傷:3名(乗客2名及び運転士)
勧告・意見(建議)
情報提供
動画(MP4)
備考
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    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。