報告書番号 | RA2006-1-2 |
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発生年月日 | 2004年12月05日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 高千穂線 延岡駅~西延岡駅間(単線)[宮崎県延岡市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 高千穂鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 宮崎県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2006年02月24日 |
概要 | 高千穂鉄道株式会社の高千穂線延岡駅発高千穂駅行き1両編成の下り普通第801列車は、平成16年12月5日(日)、ワンマン運転で延岡駅を定刻(6時16分)に出発した。 列車の運転士は、速度40~45km/hで惰行運転中、6時19分ごろ、前方約40mの地点において、線路上に土砂が流入しているのを発見したため、直ちに非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車は土砂に乗り上げて、前台車(前後左右は進行方向を基準とする。)第1軸が左へ、前台車第2軸及び後台車全2軸の右車輪がレールから浮いて脱線した。 列車には、乗客1名、運転士及び社員1名(旅客の乗降量調査のために添乗していた。)が乗車していたが、死傷者はなかった。 なお、列車は、前面が損傷した。 |
原因 | 本事故は、本件斜面が崩壊していたにもかかわらず、線路の安全の確認が行われないまま本件列車が出発したため、線路内に流入した土砂に乗り上げ脱線したことによるものと推定される。 線路の安全確認が行われなかったことについては、運行表示装置が、川水流駅の雨量計の連続雨量が規制基準に達したことを知らせる警報を発することができないものであったにもかかわらず、川水流駅における工務区の社員の待機が行われなかったことから、高千穂町にある運転指令所の運転指令員が、川水流駅の規制基準を超える夜間の降雨を知らないままとなったことによるものと推定される。 工務区の社員の待機が行われなかったことについては、小降りとなった夕方以降も大雨注意報が継続して発令されていたことが認知されていなかったこと等から、夜間の降雨は少ないという誤った判断がなされたことによるものと推定される。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |