報告書番号 | 2002-4-1 |
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発生年月日 | 2001年10月12日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 野田線 運河駅~梅郷駅間[千葉県野田市] |
事業者区分 | 大手民鉄 |
事業者名 | 東武鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車火災事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 千葉県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年10月25日 |
概要 | 東武鉄道株式会社(以下「同社」という。)の野田線船橋駅発大宮駅行き6両編成の上り第538列車(以下「本件列車」という。)の運転士は、平成13年10月12日(金)、運河駅を定時(6 時25分)に発車し、速度約70km/h でノッチをオフにして惰行運転に入ったところ、間もなく後方で異音を感知したため、直ちに気笛吹鳴とともに非常ブレーキを操作して列車を停止させた。 運転士は、列車が停止した後、後方を確認したところ、2両目(車両は前から数え、前後左右は進行方向を基準とする。以下同じ。)の車両のパンタグラフ付近及び車内からの発煙を認めたため、消火器を使用して消火作業を行った。その後、少量の発煙が続いたため、消防車による放水が行われた。 本件列車には、約100名の乗客が乗車していたが、乗客及び乗務員(運転士及び車掌)に負傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、車両の屋根上のパンタグラフ付近に設けられた避雷器の内部においてアークが発生し、地絡したことに起因し、同避雷器の取付け金具及び接地線付近に生じたアークが走行風の影響によりパンタグラフ支持部付近に転移して、屋根上から車内に至る火災が発生したことによるものと推定される。 避雷器内部にアークが発生したのは、内部要素の押し付け力が不足していたことにより、車両の走行によって避雷器の内部要素に振動や偏心が生じ、それに起因して内部の金属が破断して接触し、短絡したことによるものである可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |