報告書番号 | RA2025-2-1 |
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発生年月日 | 2023年08月06日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 大鰐線 大鰐駅~宿川原駅間[青森県南津軽郡大鰐町](大鰐駅起点0k526m付近) |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 弘南鉄道株式会社 (法人番号 8420001010056) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 青森県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2025年03月27日 |
概要 | 弘南鉄道株式会社の大鰐線大鰐駅発中央弘前駅行き2両編成(ワンマン運転)の下り第11列車の運転士は、令和5年8月6日(日)、11時31分ごろ、大鰐駅~宿川原駅間の半径190mの右曲線を速度約25km/hで走行中に後方から異音を感じたため、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 停止後に運転士が降車して確認したところ、後部車両の前台車の第1軸及び第2軸が左側に脱線していた。 列車には、乗客18名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、列車が半径190mの右曲線を通過中に、後部車両の前台車第1軸の左側(外軌側)の輪重が小さい状態で、横圧及びアタック角が増加し、車輪がレールに乗り上がったことにより、左に脱線したものと考えられる。 外軌側の輪重が小さくなったことについては、列車がカント超過状態で走行していたことで定常的な輪重が減少していたことに加え、車体ローリングが大きくなりやすい特徴を有する車両であったこと及び、軌道に大きな通り変位と周期的な水準変位があったことにより、車体ローリングによる動的な輪重の減少が発生していたことが影響していた可能性があると考えられる。 外軌側の横圧及びアタック角が増加したことについては、車輪がレールに乗り上がった地点付近に大きな通り変位が存在したことが影響したと考えられる。 大きな通り変位が存在したことについては、通り変位の算出方法として基準線の設定に設計値を用いていたため、実際の曲線線形に対応した通り変位が把握できていなかったこと、通り変位の補修効果が少なかったことにより、必要な軌道の補修ができていなかったことが関与しているものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |