JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 RA2024-2-1
発生年月日 2023年06月02日
区分 鉄道
発生場所 中村線 有井川駅~土佐白浜駅間(単線)[高知県幡多郡黒潮町](窪川駅起点24k648m付近)
事業者区分 中小民鉄
事業者名 土佐くろしお鉄道株式会社
(法人番号 9490001001543)
事故等種類 列車脱線事故
踏切区分
人の死傷
都道府県 高知県
報告書(PDF) 公表説明資料
公表年月日 2024年07月25日
概要  土佐くろしお鉄道株式会社の宿毛駅発窪川駅行き1両編成の上り第312D列車は、令和5年6月2日(金)、大雨の影響のため、有井川駅を定刻(08時25分)より約30分遅れで出発した。同列車の運転士は、第7白浜トンネルに進入後、同トンネル出口付近に線路内の土砂を認めたため、速度約61km/hでブレーキを使用したが、ブレーキ開始とほぼ同時に土砂に乗り上げた。同列車は土砂に乗り上げた後、約50m走行して停止した。同列車の運転士が降車して確認したところ、同列車の前台車(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の全2軸が脱線していることを認めた。
 列車には、乗客はおらず、運転士1名及び保線係員1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因  本事故は、運転中止の規制雨量に到達している状況下で列車が出発した後、斜面が崩壊したことによって線路内へ流入した土砂等に、列車が衝突し、衝突とほぼ同時に乗り上げたため脱線したことにより発生したものと推定される。
 運転中止の規制雨量に到達している状況下で列車が出発したことについては、運転指令員が、運転士に運転中止の通告をせず、同列車を中村駅から出発させたことによるものと考えられる。
 運転指令員が、運転士に運転中止の通告をしなかったことについては、雨量計の規制値に到達した場合、運転指令員が自らの判断に基づき速やかに運転規制を行うのではなく、規定に反して施設車両区長からの指示があった後に運転規制を行う取扱いになっていたことによるものと考えられる。
 施設車両区長が運転中止の規制雨量に到達している状況下で、運転指令員に運転中止の指示をしなかったことについては、雨量計が規制値に到達した場合、速やかに運転規制を行わずに、様子を見てから判断することが常態化していたものと推定され、降雨時における列車運行の安全確保に対する意識が低くなっており、規制値に到達した場合の降雨による危険性を理解していなかったことによる可能性があると考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見(建議) 勧告
情報提供
動画(MP4)
備考
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見(建議)欄に文言が表示されます。クリックすると、「勧告・意見」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関等への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関等への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。
    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。