報告書番号 | RA2015-3-2 |
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発生年月日 | 2014年01月11日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 銚子電気鉄道線 笠上黒生駅構内[千葉県銚子市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 銚子電気鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 千葉県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2015年05月28日 |
概要 | 銚子電気鉄道株式会社の銚子電気鉄道線外川駅発銚子駅行き2両編成の上り第14列車は、平成26年1月11日(土)、ワンマン運転により西海鹿島駅を定刻(8時18分)に出発した。 列車の運転士は、笠上黒生駅上り線に向けて、同駅構内の16号分岐器付近を速度約20km/hで走行中、足下から異音を感知したため、直ちに非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 列車は、1両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)後台車全軸及び2両目前台車全軸が、右へ脱線していた。 列車には、乗客9名及び運転士1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、笠上黒生駅構内の16号分岐器(発条転てつ機)のトングレール先端付近において、基準線側を走行する列車の1両目後台車第1軸の右車輪のフランジ部が乗り上がり脱線して右基本レールと右トングレールの間を走行し、トングレール後端付近から右リードレール上に一旦戻って走行したあと右へ脱線した可能性があると考えられる。 16号分岐器のトングレール先端付近で乗り上がったことについては、 (1) 同分岐器内の通り変位により、列車1両目前台車第1軸の車輪がリードレール後端付近を走行したときに、1両目後台車第1軸の車輪がトングレール先端付近を走行することとなり、1両目の前台車と後台車は逆方向の通り変位を通過する状態になるため、車両がヨーイングしやすい状況となり、後台車は右方向に振られて右車輪のフランジ部が右トングレール側に接触するように寄って走行していた可能性があること、 (2) 同分岐器付近において、土砂を多く含んだ道床の状態、及び列車の車輪が通過するときのレールの沈み込みによって、同分岐器のトングレール先端付近では、列車の車輪がレールに乗り上がりやすい状態になっていた可能性があること から、これらの要因が複合したことにより発生した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |