
| 報告書番号 | RA2015-1-3 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2013年11月24日 |
| 区分 | 鉄道 |
| 発生場所 | 井川線 井川駅構内[静岡県静岡市] |
| 事業者区分 | 中小民鉄 |
| 事業者名 | 大井川鐵道株式会社 |
| 事故等種類 | 列車脱線事故 |
| 踏切区分 | |
| 人の死傷 | |
| 都道府県 | 静岡県 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2015年01月29日 |
| 概要 | 大井川鐵道株式会社の井川線千頭駅発井川駅行き9両編成の下り旅客第203列車は、平成25年11月24日(日)、閑蔵駅~井川駅間を走行中に軌道上の岩塊と衝突したが、その後の点検で車両に異常が見られなかったことから運転を継続した。同列車が井川駅に進入した頃から車両より音がして、しばらくの後衝撃があったため、列車の運転士は非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 列車は、1両目前台車の全2軸(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)が脱線し、その台車のブレーキ装置は損壊していた。 列車の乗客約110名、運転士1名及び車掌2名に、死傷者はいなかった。 |
| 原因 | 本事故は、列車の走行中、軌道上の岩塊が車両の床下に巻き込まれて1両目前台車のブレーキ装置を支える金具に衝突し、脱落させたため、その後の走行により同装置の一部がレール面下まで垂下して分岐器の分岐線側のリードレールに当たり、台車がそのレールに沿って押されたことから、台車の全2軸が脱線したものと推定される。 その脱線に至る過程において、運転士は列車と岩塊との衝突に気付きつつも運転を継続したこと、また、その後の点検で台車のブレーキ装置を支える金具の脱落に気付かなかったことが、本事故の発生につながったものと考えられる。 また、軌道上の岩塊については、線路脇の斜面にて安定性を失って発生した落石であったものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見(建議) | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |