報告書番号 | 2002-9 |
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発生年月日 | 2001年09月23日 |
発生場所 | 滋賀県蒲生郡日野町 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | セスナ式208B型 |
登録記号 | JA8893 |
運航者 | 南紀航空株式会社 |
事故等種類 | 操縦者 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年11月29日 |
概要 | 南紀航空株式会社所属セスナ式208B型JA8893は、平成13年9月23日(日)、測量撮影のため、八尾空港から名古屋空港方面へ向けて飛行中、12時38分ごろ、滋賀県蒲生郡日野町付近の上空において、突然、エンジン出力が低下したため、同町の工場敷地内に12時45分ごろ不時着した際、機体を損傷した。# 同機には、機長ほか同乗者1名計2名が搭乗していたが、死傷者はいなかった。# 同機は、中破したが、火災は発生しなかった。# |
原因 | 本事故は、同機のエンジン補機であるFCUのガバナー・ドライブ・シャフトのベアリングが破損したことにより、FCU内で、急激に燃料流量が最少流量となり、急激にエンジン出力が低下してアイドリング状態となったため、機長はエンジンが停止したという思いにとらわれ、不時着を実施した際に、機体を損傷したことによるものと推定される。# なお、本事故には以下のことが関与したものと考えられる。# (1) FCUのガバナー・ドライブ・シャフトのベアリングが破損したことは、FCUのガバナー・ドライブ・シャフトの検査及び当該ベアリングの交換が実施されていなかったこと。# (2) 機長がエンジン出力の低下を、エンジンが停止したという思いにとらわれたのは、心理的動揺から冷静にエンジン関連計器を確認していなかったため、エ ンジンが停止していないことを認識できなかったこと。# (3) EPLを正しく操作することができず、エンジン出力を回復することができなかったこと。# |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
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