報告書番号 | AA2024-6-1 |
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発生年月日 | 2022年11月28日 |
発生場所 | 宮崎県都城市 |
航空機種類 | 回転翼機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
EXTERNAL LOAD RELATED OCCURRENCES |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
MANEUVERING |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 回転翼航空機 |
型式 | ベル式412EP型(回転翼航空機) |
登録記号 | JA6977 |
運航者 | 四国航空株式会社 (法人番号 6470001001812) |
事故等種類 | 荷つり作業中における地上作業員の負傷 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2024年08月29日 |
概要 | 四国航空株式会社所属ベル式412EP型JA6977は、令和4年11月28日(月)、宮崎県都城市霧島山御鉢の山頂付近で、荷つり作業中の荷物をつり上げる際、地面から離れた荷物が地上作業員1名に接近し、回避できない状況になった地上作業員が荷物につかまり、荷物と共に地上作業員の身体が浮き上がった。地上作業員は、その直後に手を離したが、着地の際に負傷した。 |
原因 | 本事故は、同機がつり上げた荷物(モッコ)が、地面から離れた時に後方に振れて誘導員に接近し、モッコを回避できない状況になった誘導員がモッコにつかまり、モッコと共につり上げられた直後に手を離したために落下し、誘導員が着地の際に負傷したものと推定される。 モッコが後方に振れたことについては、同機が、火口から吹き上がってくる風の影響(じょう乱)を受けていたため、ホバリング時の姿勢やホバリング位置が安定せず、モッコが置かれていた位置と同機の位置にずれを生じさせたまま、つり上げを開始したことが関与したものと考えられる。 また、誘導員が接近してきたモッコを回避できない状況になったことについては、誘導員の周囲に退避できる地形的な余裕が確保されていないまま、モッコがつり上げられたことによるものであり、山頂におけるヘリコプターの動きやモッコ周辺における退避場所の確認など、ヘリコプターによるつり上げ作業特有の作業環境における危険予知や事前教育が適切に行われていなかったことが関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | 地上作業員1名 重傷(骨盤骨折) |
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動画(WMV) |