
| 報告書番号 | MA2015-5 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2013年09月04日 |
| 事故等種類 | 転覆 |
| 事故等名 | 作業船日本丸起重機船瀬戸号作業船りつりんバージS-107転覆 |
| 発生場所 | 岡山県岡山水道東口 米埼灯台から真方位346°1,300m付近 |
| 管轄部署 | 広島事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 作業船:作業船:作業船:非自航船 |
| 総トン数 | 5~20t未満:500~1600t未満:5t未満:500~1600t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2015年04月23日 |
| 概要 | A船は、船長が1人で乗り組み、B船は、船団長及び現場監督ほか作業員2人を乗せ、C船及びD船と共に、平成25年9月4日08時00分ごろ岡山水道東口の浚渫工事を開始した。 A船は、船尾部中央のウインチから直径約32mmのワイヤロープ2本を約7m繰り出し、各ワイヤロープの先に直径約70mm、長さ約7mの合成繊維製索をシャックルでつないでB船の両舷船尾部に連結し、B船を押航する態勢で、また、B船は、船尾端から約11.5m前方の両舷に備えた長さ約18mのスパッド各1本を水深約6mの海底に降ろし、浚渫工事に従事していた。 現場監督は、南方への流れ(以下「南流」という。)が増したので、10時30分ごろ浚渫工事を中止し、C船を使用してD船の南南東方約500mにB船を移動させ、B船の両舷スパッドを海底に降ろし、船首を北西方に向けた態勢でB船を固定させた。 現場監督は、11時00分ごろD船が走錨を始めたので、A船を使用してD船を元の錨泊位置に戻した後、D船の走錨防止対策として、D船にB船を接舷させてB船の両舷スパッドを海底に降ろして固定することとし、体調が良くなかったので、作業の指揮を船団長に委ね、B船を下船して病院に向かった。 A船は、D船を元の錨泊位置に戻した後、11時30分ごろB船の船尾部を押航する態勢に戻った。 B船は、右舷方から南流を受けながら、船尾部にA船を、左舷船首部にC船をそれぞれ配置した後、移動のために両舷のスパッドを揚げようとしたところ、右舷側のスパッドが揚がらず、C船が左舷船首部を押したものの、右舷側のスパッドを支点にして船首が左方に振れ始めた。 船長は、B船の船首が左方に振れるとともに、A船が右舷側に南流を受ける状況となって左舷側に傾斜を始めたので、危険を感じてB船に避難した。 A船は、左舷側に傾斜を続け、12時00分ごろ海水が舷側を越えて船内に浸入した。 船団長は、直ちに左舷側スパッドを海底に降ろさせ、B船の船首が西北西方を向いた態勢で固定し、その後走錨してきたD船をB船の右舷側に接舷させた。 A船は、右舷側のB船との連結索が切断して左舷側への傾斜が増し、14時30分ごろ、岡山水道東口において、左舷側に転覆した。 A船は、その後、引き起こされ、6日起重機船により横抱きされて岡山市岡山港に係留した。 |
| 原因 | 本事故は、A船が、岡山水道東口において、B船の両舷船尾部と合成繊維索で連結してB船を押航する態勢で係留中、右舷方から約4knの流れを受けたため、左舷側に傾斜して転覆したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。