
| 報告書番号 | MA2015-4 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2014年05月31日 |
| 事故等種類 | 衝突 |
| 事故等名 | 貨物船成秀丸ケミカルタンカー扇國丸衝突 |
| 発生場所 | 大分県大分市大分港乙津泊地 大分港乙津西防波堤灯台から真方位103°260m付近 |
| 管轄部署 | 門司事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 貨物船:タンカー |
| 総トン数 | 500~1600t未満:200~500t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2015年03月26日 |
| 概要 | A船は、船長Aほか6人が乗り組み、平成26年5月31日12時04分ごろ大分港乙津泊地の西側にある製鉄工場の岸壁を離れた。 船長Aは、操船指揮とともに手動操舵に当たり、機関員Aを機関の操作に、一等機関士Aを見張りに就かせて乙津泊地を北進した。 船長Aは、乙津泊地内での視程は1,700m前後確保されていたものの、乙津泊地の防波堤の入口付近は霧模様であるように思ったので、航海灯を点灯し、徐々に増速して約8ノット(kn)の速力(対地速力、以下同じ。)として航行を続けた。 船長Aは、防波堤の入口に接近するにつれて次第に霧で視界が制限される状況の下、操舵機の左舷側にあるレーダーにより、北西方沖から防波堤の入口付近に接近するB船の映像を確認したので、霧中信号として手動で長音1回の汽笛を繰り返し吹鳴した。 船長Aは、入航船が出航船を避航するものと思い、北進を続けていたところ、左舷船首約100mのところにB船を認め、キック効果で避航しようと左舵一杯とした。 A船は、12時17分ごろ大分港乙津西防波堤灯台から真方位103°260m付近で、その左舷船橋部付近とB船の左舷船首部とが衝突した。 B船は、船長Bほか4人が乗り組み、11時35分ごろ空船で大分港住吉ふ頭を離れ、視界が制限される状況の下、乙津泊地の東側にある化学工場の岸壁に向かった。 船長Bは、操舵室で単独の手動操舵に当たり、入港部署として船首配置に一等航海士B及び二等航海士Bを就け、船尾配置に就く予定の機関長B及び一等機関士Bを船橋横の上甲板で見張りに就かせ、約5knの速力で東進した。 船長Bは、操舵機左舷側にあるレーダーを0.25海里(M)レンジ、後方にオフセンターして前方が0.5M見えるように設定して使用し、乙津泊地の防波堤の入口に接近したとき、大分港乙津西防波堤灯台の視認距離で視程を判断するつもりで、針路を南東に向けて航行を続けた。 船長Bは、船首配置の一等航海士Bの前方から汽笛が聞こえるとの報告を受けたものの、目視してから避航動作を行っても間に合うと思い、大分港乙津西防波堤を右に見て防波堤の入口を通過し、減速して南東進中、船首方約100mのところにA船を目視した。 B船は、12時17分ごろ、同じ針路及び速力でA船と衝突した。 |
| 原因 | 本事故は、霧で視界が制限される状況下、大分港乙津泊地の防波堤の入口付近において、A船が北進中、B船が南東進中、船長Aがレーダー画面により、入航する態勢のB船の映像を認めた際、入航船が出航船を避けるものと思い、防波堤の入口に向けて航行を続け、また、船長BがA船を目視してから避航動作を行っても間に合うと思い、防波堤の入口を通過して航行を続けたため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。