
| 報告書番号 | MA2014-6 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2014年01月17日 |
| 事故等種類 | 死傷等 |
| 事故等名 | はしけYМ503山松丸作業員負傷 |
| 発生場所 | 山口県山陽小野田市小野田港 小野田港防波堤灯台から真方位046°580m付近 |
| 管轄部署 | 門司事務所 |
| 人の死傷 | 負傷 |
| 船舶種類 | 非自航船 |
| 総トン数 | 100~200t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2014年06月27日 |
| 概要 | 本船は、作業員A及び作業員Bが乗り組み、引船に引かれ、平成26年1月17日07時10分ごろ小野田港の専用岸壁(以下「専用岸壁」という。)に着岸した。 作業員Aは、揚げ荷役のためのハッチカバーを開ける作業が終わったので、07時25分ごろ、作業員Bに対し、船首甲板下の機関室に設置された‘ハッチカバー開閉用ディーゼル機関’(以下「ハッチカバー用機関」という。)の停止を要請した。 作業員Bは、船首甲板に設けられた機関室入口から梯子を降りて機関室に入り、ハッチカバー用機関を停止したが、ハッチカバー用機関の近くに置いていた運転中のポータブル式発電機(以下「本件発電機」という。)が停止し、燃料油のガソリンがなくなっていたので、手動ポンプでガソリンを補給した。 作業員Bは、ついでにハッチカバー用機関の燃料油タンクの油量を点検したところ、燃料油の重油がほとんどなくなっていたので、手動ポンプで重油を補給したが、補給を終えて燃料油タンクの補給キャップを閉め終えた頃、意識を失った。 作業員Aは、07時30分ごろ、作業員Bがいつもに比べて機関室での作業が長いので、不審に思い、機関室入口から下方を覗いたところ、真下の機関室の床にうつ伏せで倒れている作業員Bを発見し、急いで機関室入口の梯子を降りて作業員Bを機関室の広い場所に移動させた後、すぐに機関室入口の梯子を昇り、荷役作業に従事しているクレーン士に救急車の手配を依頼し、再び機関室に戻った。 作業員Aは、作業員Bの身体を揺すって意識を取り戻そうとしたところ、間もなく意識を失った。 クレーン士は、同じ荷役作業に従事している作業員に携帯電話で事故があったことを伝え、同作業員が、専用岸壁近くにある荷主の事務所に行き、担当者に状況を説明した。 荷主事務所の担当者は、緊急を要すると思い、07時43分ごろ救急車の要請を行い、すぐに専用岸壁に行ったところ、機関室で倒れている2人を発見して酸素欠乏状態であると判断し、機関室入口から手動式ファンを使って空気を送り込んだ。 作業員A及び作業員Bは、救急隊によって救助され、病院に搬送された。 作業員Aは、搬送前に意識が回復したが、入院して18日に、作業員Bは、搬送後、病院で意識が回復し、入院して19日にそれぞれ退院した。 作業員A、作業員Bは、医師の診断では、酸素欠乏状態ということであった。 |
| 原因 | 本事故は、本船が小野田港の専用岸壁で着岸中、本件発電機から発生した排気が機関室下方に滞留していたため、ハッチカバー用機関を停止しようとして機関室に入った作業員B及び作業員Bを救出しようとして機関室に入った作業員Aが、酸素欠乏状態の空気を吸入したことにより発生した可能性があると考えられる。 |
| 死傷者数 | 負傷:2人(作業員) |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。