JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MI2014-5
発生年月日 2013年04月25日
事故等種類 運航不能(航行設備故障)
事故等名 貨物船冨士福丸運航不能(機関損傷)
発生場所 神奈川県三浦市剱埼東方沖  剱埼灯台から真方位106°5.4海里付近
管轄部署 横浜事務所
人の死傷
船舶種類 貨物船
総トン数 200~500t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年05月30日
概要  本船は、船長及び機関長ほか5人が乗り組み、浦賀水道航路南方沖を南進中、平成25年4月25日14時15分ごろ、操舵室で操船していた船長が、異臭を感じたので、機関室の入口から機関室内をのぞいてみたところ、油様のものが噴出していることを認めた。
 機関長は、船長から連絡を受けて機関室へ向かい、主機3番シリンダのクランク室蓋に親指大ほどの破口が生じて霧状の潤滑油が噴出していたので、主機の回転数を下げるように操舵室へ連絡し、2号発電機を始動して1号発電機が直結している主機を停止した。
 機関長は、主機の3番シリンダのクランク室蓋を外して点検したところ、‘3番シリンダのピストンのスカート下部’(以下「本件スカート部」という。)が全周にわたって約3cmの幅で割損し、多数の破片がクランク室の底に落下していることを認めた。
 機関長は、本件スカート部の破片がクランク室蓋に当たって破口が生じたと思った。
 機関長は、主機の運転を諦めて船長へその旨を伝え、船長は、14時40分ごろ海上保安庁へ通報の後、船舶所有者へ連絡し、タグボートによるえい航の手配を依頼した。
 本船は、15時30分ごろタグボートによるえい航が開始され、巡視船の伴走を受け、16時40分ごろ神奈川県横須賀市横須賀港第7区久里浜1号岸壁に着岸した。
 本船は、主機が整備業者によって修理され、4月30日に横須賀港を出港した。
原因  本インシデントは、本船が浦賀水道南方沖を南進中、主機の本件スカート部が割損したため、破片がクランク室蓋に当たって破口を生じ、潤滑油が破口から噴出して主機の運転ができなくなったことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。