JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2014-4
発生年月日 2013年08月03日
事故等種類 沈没
事故等名 プレジャーヨットレッドココ沈没
発生場所 神奈川県逗子湾  神奈川県葉山町所在の葉山港A防波堤灯台から真方位321°620m付近
管轄部署 横浜事務所
人の死傷
船舶種類 プレジャーボート
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年04月25日
概要  本船は、船長ほか乗組員1人が乗り組み、船尾外板の‘左舷側のエンジンサポート’(以下「本件エンジンサポート」という。)に据えた船外機(以下「本件船外機」という。)のスロットルを中速の位置にして葉山港口付近を東北東進した。
 船長は、神奈川県横須賀市佐島漁港に帰ろうと思い、左舷船尾船縁に腰を掛け、右手でティラーを操作し、本船を左舷側に反転させた際、平成25年8月3日14時00分ごろ、船尾外板付近から「バキッ」という音を聞いたので、確認したところ、本件船外機が後方に傾き、本件エンジンサポート付近の船尾外板に亀裂を発見した。
 船長は、船尾外板に面するハッチの蓋を開け、船内側から亀裂を確認したところ、亀裂の位置が喫水線上であり、大きく横揺れした場合に海水が打ち込む程度なので、本件船外機も作動しており、スロットルを少し低速側にして佐島漁港に向けて航行を続けた。
 本船は、航行中、本件船外機が次第に後方に傾き、本件船外機のアッパーケース付近まで水没して停止した。
 船長は、本件船外機が停止したので、帆走に切り替えて航行していたが、思うように進めずにいたところ、キャビン内への浸水を視認した。
 乗組員は、キャビン内の海水をバケツで排水しようとしたが、海水が船底から噴き出してきたので、排水を断念し、船長と共に救命胴衣を着用した。
 本船は、逗子湾を西南西進中、15時00分ごろマストを海面上に約3m出して沈没した。
 船長は、沈没直前、乗組員と共に海に飛び込み、防水型の携帯電話で海上保安庁に救助を求めた。
 船長及び乗組員は、漂流していたところを付近のディンギーに救助され、来援した海上保安庁の巡視船に移乗して葉山港の岸壁に到着した。
 本船は、後日、神奈川県横須賀市の船舶整備事業者(以下「A社」という。)に引き揚げられ、A社の工場に上架したところ、船尾外板の左舷側に破口が発見された。
原因  本事故は、本船が、逗子湾を佐島漁港に向けて西南西進中、船長が喫水線上の船尾外板に亀裂の生じた状態で航行を続けたため、亀裂が喫水線下まで拡大して船内に浸水し、沈没したことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。