
| 報告書番号 | MA2014-3 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2013年10月05日 |
| 事故等種類 | 乗揚 |
| 事故等名 | 旅客船Happy号乗揚 |
| 発生場所 | 岡山県岡山市犬島東方沖 岡山市所在の犬島白石灯標から真方位263°430m付近 |
| 管轄部署 | 広島事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 旅客船 |
| 総トン数 | 5~20t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2014年03月28日 |
| 概要 | 本船は、船長が1人で乗り組み、旅客43人を乗せ、船首約0.6m、船尾約1.5mの喫水により、平成25年10月5日20時10分ごろ岡山市犬島港を出港して香川県高松市高松港に向かった。 船長は、主機を回転数毎分(rpm)1,000とし、手動操舵により、犬島東方の岡山市沖鼓島と犬島との間の幅約100m、長さ約500mの水路(以下「本件水路」という。)に向けて大きく右回頭した後、周囲に針路の目標となる灯火等を認めなかったので、GPSプロッター画面上に残された往路の航跡(以下「本件航跡」という。)をたどることとして南進した。 船長は、GPSプロッター画面のレンジを0.2海里(M)とし、本船を本件航跡に乗せようとして舵を取ったが、舵を取れば、画面上の本船の位置が本件航跡から離れるので、機関の中立及び前進を繰り返していたところ、画面が頻繁に切り替わる状況となってパニック状態になり、機関を中立としていた20時20分ごろ、犬島白石灯標から真方位263°430m付近において、本船は、船尾方で振動がし、沖鼓島西岸の浅所に乗り揚げた。 船長は、懐中電灯を持って調査したところ、右舷側が砂利浜で左舷側が水路であること、及び本船への浸水はないことが分かったので、旅客に船首方へ移動するように依頼を行い、船尾を浮かした後、後進で右回頭して離礁し、再び、水路を南進した。 船長は、しばらくしてGPSプロッター画面を上下逆さまにすれば、舵を取る方向に画面上の本船の位置が移動することに気付き、主機を約1,700rpmとして21時45分高松港へ入港し、旅客全員を下船させた。 |
| 原因 | 本事故は、夜間、本船が、犬島東方の本件水路を南進中、船長が、GPSプロッターのコースアップの設定が切になっていることに気付かず、本件航跡を航行しようとしていたが、本件航跡へ向けて舵を取れば、GPSプロッターの画面の本船の位置が反対方向に替わり、画面が頻繁に切り替わるので、パニック状態となり、本件航跡を航行できなくなったため、沖鼓島西岸の浅所に乗り揚げたことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。