JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MI2014-1
発生年月日 2012年12月22日
事故等種類 運航不能(航行設備故障)
事故等名 漁船第二慶福丸運航不能(電源喪失)
発生場所 ペルー共和国カヤオ市カヤオ港西方沖1,930海里(M)付近
管轄部署 横浜事務所
人の死傷
船舶種類 漁船
総トン数 200~500t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年01月31日
概要  本船は、船長及び機関長ほか21人が乗り組み、カヤオ港西方沖で2号主発電機を運転してまぐろ延縄漁の揚縄中、平成24年12月19日13時30分ごろ電源を喪失(ブラックアウト)した。
 機関長は、予備機である1号主発電機原動機を始動して1号主発電機の気中遮断器を直ちに投入し、船内電源を確保して機関室内を点検したところ、運転中であった2号主発電機のダクトフィンから火の粉及び黒煙が出ていたので、2号主発電機原動機を停止した。
 機関長は、2号主発電機の復旧は困難と思い、船長へ報告した。
 船長及び機関長は、操業継続の可否について、協議を行い、発電機1台でも必要な電力量が供給可能であり、残操業日数が3か月程度と比較的短期間であることなどを勘案し、操業継続を決めた。
 本船は、22日18時50分ごろ、カヤオ港西方沖1,930M付近を南進中、電源を喪失(ブラックアウト)した。
 機関長は、機関室へ赴いて点検したところ、1号主発電機の下付近から海水が噴出して同機にかかり、同機から煙が上がっていることを認めたので、1号主発電機が焼損したと判断し、船長へ報告した。
 機関長は、海水噴出箇所が1号主発電機の下に配管された海水管(以下「本件海水管」という。)フランジの溶接部に生じたピンホールであることを特定し、同箇所を応急補修した。
 本船は、船内電源を喪失したことから、主機が制御電源を失って運転できなくなり、運航不能となった。
 本船は、補助電源を使って無線機で僚船と連絡を取り、船主にタグボートの要請を依頼した。
 本船は、来援した僚船から給電を受け、同船に横抱きされ、タグボートとの会合予定位置まで航行した。
 本船は、平成25年1月3日22時15分ごろ会合したタグボートに引き継がれ、12日20時50分ごろカヤオ港外に錨泊し、2号主発電機を修理のために本邦へ空輸した。
原因  本インシデントは、本船が、カヤオ港西方沖において、2号主発電機が焼損した後、1号主発電機を運転して南進中、本件海水管フランジの溶接部に発生したピンホールから噴出した海水が1号主発電機にかかり、同機の界磁巻線が焼損して船内電源を喪失したため、主機が制御電源を失って運転できなくなったことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。