
| 報告書番号 | MA2014-1 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2013年06月05日 |
| 事故等種類 | 衝突(単) |
| 事故等名 | 漁船第三十八海成丸衝突(防波堤) |
| 発生場所 | 北海道網走市網走港 網走港島防波堤北灯台から真方位260°720m付近 |
| 管轄部署 | 函館事務所 |
| 人の死傷 | 負傷 |
| 船舶種類 | 漁船 |
| 総トン数 | 5~20t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2014年01月31日 |
| 概要 | 本船は、船長ほか19人が乗り組み、網走港東方沖のホタテ貝養殖施設に向け、網走港を出航中、船長が、操舵室左舷端に立ち、舵を中央に戻せば、その時の針路で直進を続ける「山たて」モードに操舵機を設定し、目視による見張りを行いながら、操舵リモコンを使用して操船を行っていた。 船長は、緑色点滅灯付きのブイを右舷側に見て航行し、第5ふ頭東端から南方へ延びる先端に灯標(赤色点滅灯)がある防波堤(以下「本件防波堤」という。)とその南方に位置する先端に灯標(緑色点滅灯)がある防波堤とで構成される入口(幅約80m、以下「本件入口」という。)に向けて右転した。 本船は、ホタテ貝養殖施設でボンデンを探すための可動式の探照灯を操舵室左舷上部に装備しており、船長は、港内を航行する場合、見張りの補助として探照灯を使用し、本事故当時も、ブイの灯火を目視できていたが、探照灯でブイを照射していた。 船長は、約8ノットの対地速力で操舵リモコンのつまみを右約15°に操作を行い、本船が右回頭し、船首方に本件防波堤先端の灯標の灯光及び先行する僚船の灯火が見えたため、操舵リモコンのつまみを中央に戻したが、その頃、突然、探照灯が消灯し、以前にもスイッチの不具合による故障で探照灯が消灯したことがあったため、少しかがんで操舵室左舷端の前面窓の下方にある探照灯の電源スイッチに視線を向け、復旧しようと思い、入り、切りを繰り返した。 船長は、視線を上げたところ、ほぼ真正面に赤色の灯火が見えたため、直ちにクラッチを後進として回転を上げたものの、ほとんど速力に変化がなく、平成25年6月5日00時05分ごろ本船の船首が本件防波堤の先端付近にほぼ直角に衝突した。 本船は、バルバスバウに破口を伴う凹損が生じたが、自力で航行して帰った。 船長は、操舵室前面窓にぶつかったため、頭部打撲及び顔面裂傷を負い、また、乗組員のうち学生等のアルバイト計10人の全員が操舵室後方に設置されたテント内の床面に横3列に固定されたビール箱に座っていたところ、転倒するなどし、5人が打撲傷を負った。さらに、船首甲板上に1人、操舵室に2人、操舵室左舷船尾の出入口付近に1人及びテント下方にある船室に5人の計9人の乗組員がいたが、操舵室に座っていた1人及び操舵室出入口付近に座っていた1人が、転倒するなどして打撲傷を負った。 |
| 原因 | 本事故は、夜間、本船が、網走港を本件入口に向けて航行中、船長が、探照灯が消灯したので、探照灯の電源スイッチに視線を向け、復旧しようと思い、電源スイッチの操作を繰り返していたため、本件防波堤に向けて航行することとなり、本件防波堤に衝突したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | 負傷:8人(船長及び乗組員7人) |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。