
| 報告書番号 | MA2013-11 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2012年11月27日 |
| 事故等種類 | 浸水 |
| 事故等名 | 漁船第五十一八重丸浸水 |
| 発生場所 | 青森県八戸市八戸港北東方沖 八戸市所在の鮫角灯台から真方位041°15.5海里付近 |
| 管轄部署 | 仙台事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 漁船 |
| 総トン数 | 100~200t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2013年11月29日 |
| 概要 | 本船は、船長兼漁労長(以下「船頭」という。)ほか8人が乗り組み、北海道利尻町利尻島沖の漁場でいか一本釣り漁を行い、平成24年11月25日に操業を終えて八戸港に向かい、26日昼頃、八戸港沖に到着し、27日07~08時に入港予定であったので、時間調整のため、夜中まで漂泊しながら、いか釣り漁を行った。 本船は、27日00時ごろ操業を終え、後片付けや船体の水洗いを行ってパラシュートアンカーを揚収した後、02時00分ごろ船頭が単独で操船に当たり、漁獲物約115tを積み、船首約2.6m、船尾約3.4mの喫水により、鮫角灯台から044°(真方位、以下同じ。)18.3M付近において、針路を八戸港のやや北方に向ける240°に定め、機関回転数毎分を約300とし、約6.0ノットの対地速力で自動操舵によって八戸港に向かった。 本船は、右舷船首方から激しい波を受け続け、船頭が、徐々に左舷側に船体が傾斜してきたことに異常を感じ、作業灯を点灯して左舷側を見たところ、釣れたイカを作業場に流すための傾斜流し台に海水が大量に溜まり、傾斜流し台の船体中央付近から作業場に海水が流れ込んでいることを認め、02時30分ごろ鮫角灯台から041°15.5M付近で機関を停止した。 船頭は、作業準備用のベルを鳴らし、乗組員全員を操舵室に集め、一等航海士及び甲板長に作業場を見てくるように指示したところ、一等航海士及び甲板長から、多量の海水があり、作業場に入れる状況ではない旨の報告を受け、作業場の確認を断念した。 本船は、海水の流入が続いて船首が沈んできており、左への回頭を試みたものの、船首が回らず、02時50分ごろ、漁業用無線で八戸漁業無線局に、国際VHFで海上保安庁にそれぞれ救助要請を行った。 船頭は、操舵室の上部に据付けてある救命いかだを右舷側から下ろした後、乗組員を操舵室前方の甲板上に集め、集魚灯を点灯して発見されやすいようにし、救助を待った。 船頭及び乗組員は、03時30分ごろ、僚船が救助に来たので、救命いかだに移乗して本船から離脱し、風下の僚船に向けて漂流して僚船に着き、04時15分ごろ僚船に収容され、僚船は八戸港に向かった。 船頭及び乗組員は、この時点で左舷側に約45°傾斜して灯火を点灯した本船を確認したが、その後、本船は、転覆して漂流を続けて所在不明となった。 |
| 原因 | 本事故は、夜間、本船が、八戸港北東方沖において、風力7及び波高約3mの状況であり、右舷船首方から波を受けながら航行中、波が船内に打ち込んだため、海水が傾斜流し台から作業場に流れ込んで浸水したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。