
| 報告書番号 | MA2013-10 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2013年05月27日 |
| 事故等種類 | 転覆 |
| 事故等名 | 漁船博洋丸転覆 |
| 発生場所 | 長崎県五島市福江島北東方沖 五島市所在の赤ハエ鼻灯台から真方位093°4,350m付近 |
| 管轄部署 | 長崎事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 漁船 |
| 総トン数 | 5t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2013年10月25日 |
| 概要 | 本船は、船長が1人で乗り組み、五島市椛島周辺の漁場において、いか一本釣り漁を終え、定係地である五島市福江港に帰港するため、船長が操舵室の椅子に腰を掛けて手動操舵を行い、約4~5ノットの速力で南西進した。 本船は、前部甲板に6個の魚倉が配置され、いずれも蓋で閉鎖されており、船首側から1番目の魚倉に氷を積み込み、2番目の魚倉は物入れとして使用し、3及び4番目の魚倉は左舷及び右舷にそれぞれ分割された生けすとなっていたが、本事故当時、3番目の魚倉を完全に閉鎖し、生けすとして使用していたのは4番目の2つの魚倉であった。 本船は、風速約10~12m/s の南東風が吹く状況下、波を左舷方から受けながら南西進中、平成25年5月27日02時34分ごろ、波高約3mの波が後部甲板に打ち込み、後部甲板上にブルワークの高さまで海水が滞留して船尾側に傾いた。 船長は、沈没の虞を感じ、陸岸へ近づこうとして右舵を取って針路を北に向け、携帯電話で118番通報して海上保安庁に救助を要請していたところ、赤ハエ鼻灯台東方沖において、更に船尾方から波を受けて一瞬のうちに転覆した。 船長は、船内で脱出しようとしてもがいていたところ、上方に高さ約50cmの空間があることに気付き、そこで息継ぎをしながら、長靴を履いた足で船外への脱出方向を探し、数回にわたって脱出を試みた末に脱出できた。 船長は、脱出後、本船の船底に上り、プロペラシャフトをつかんで体を支えながら救助を待っていたところ、本船が、椛島の風下側に漂流して海上模様が穏やかになったので、船首船底部へ移動して腰を下ろして救助を待った。 船長は、通報を受けて現場へ到着した巡視船により、救助されて病院へ搬送された。 |
| 原因 | 本事故は、夜間、本船が、福江島北東方沖を南西進中、左舷方から波高約3mの波が後部甲板に打ち込み、海水が滞留して船尾側に傾いたため、更に船尾方から波を受けて転覆したことにより発生した可能性があると考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。