JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2013-6
発生年月日 2012年10月29日
事故等種類 乗揚
事故等名 プレジャーボートラ・ガルサⅡ乗揚
発生場所 山口県下関市角島東方沖(海士ケ瀬戸) 角島灯台から真方位092°3,700m付近
管轄部署 門司事務所
人の死傷
船舶種類 プレジャーボート
総トン数 20~100t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2013年06月28日
概要  本船は、船長が1人で乗り組み、同乗者2人を乗せ、山口県宇部市宇部港から山口県長門市仙崎港に向かった。
 本船は、半年間ほど宇部港に係留していたので船底にカキ等が付着して船速が上がらず、関門海峡を通過したのち、約14~15ノット(kn)の速力で北進した。
 船長は、下関市豊北町と角島との間の海士ケ瀬戸を船舶所有者と共に数回航行した経験があり、同瀬戸の最狭部には海士ケ瀬の浅礁域があることを認識していたが、角島の西方沖を航行するよりも同瀬戸を航行して航行時間を短縮しようと思い、約5~6knの速力で手動操舵により同瀬戸に向けて北北東進した。
 船長は、海士ケ瀬戸に設置された海士ケ瀬南灯浮標及び海士ケ瀬北灯浮標に沿って航行することなく、GPSプロッター(以下「GPS」という。)の画面に表示された水深を見ながら、水深0.9mと表示された所を避けて航行中、平成24年10月29日12時55分ごろ、急に水深が浅くなり、「コン、コン、コン」という音がし、本船が海士ケ瀬の浅所に乗り揚げた。
 船長は、直ちに機関を中立運転として機関室を点検したところ、機関室に浸水しており、間もなく機関が停止し、船体が沈み始めて船尾船底部が海底に着底した。
 船長及び同乗者2人は、救命胴衣を着用して操舵室の天井頂部に避難していたところ、付近で操業していた漁船に救助された。
 本船は、後日、起重機船で吊り上げられて仙崎港に運ばれ、解撤処分された。
原因  本事故は、本船が、海士ケ瀬戸を航行する際、船長が、設置されていた灯浮標に沿って航行せず、GPSの画面を見て水深0.9mと表示された所を避けながら海士ケ瀬を北北東進したため、浅瀬に乗り揚げたことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。