JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2013-5
発生年月日 2012年10月22日
事故等種類 死傷等
事故等名 ゴムボート(船名なし)作業員死亡
発生場所 長野県天龍村所在の水神橋付近の天竜川  天龍村所在の早木戸四等三角点から真方位114°500m付近
管轄部署 横浜事務所
人の死傷 死亡
船舶種類 プレジャーボート
総トン数 その他
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2013年05月31日
概要  本船は、船長が1人で乗り組み、作業員を乗せ、天竜川流域の測量ポイントへ向かうため、水神橋から約570m上流の左岸(以下「本件出航地」という。)から船尾を川の中央に向けて出航した。
 船長は、出航する際、岸に船首着けした本船に乗り込み、船外機を始動せず、右手で船外機の操作ハンドルを握りながら船尾側の左舷気室上に腰を掛け、胴長を着用した作業員が、できる限り、本船が川の中央付近まで行くように船首左舷側船内に左足を乗り入れ、右足で川岸を蹴って本船を後進で離岸させ、船首左舷に座り、川上に向いた船首を左に回頭させて川下に向けようとし、1本のオールで漕いでいた。
 本船は、川の流れが速いために川の中央よりかなり手前で船首を川下に向けて流され、オールではコントロールすることができず、平成24年10月22日14時00分ごろ、船首左舷が左岸より延びた倒木(以下「本件倒木」という。)と衝突し、枝に引っ掛かるような形で右舷を川上に向けて停止したので、川の流れを堰止めたような状況となって右舷側に傾き、その弾みで船首側に座っていた作業員が右舷から落水した。
 船長は、作業員が落水して間もなく、本船が引っ掛かっていた枝から外れたので、船外機を始動させて急流に巻き込まれていた作業員の救出に向かったが、水流が速くて救出することができず、作業員は水没して行方不明となった。
 作業員は、31日11時40分ごろ、天龍村平岡地籍の虫川との合流地点から約200m下流の天竜川で発見され、溺水により死亡と検案された。
原因  本事故は、本船が、水神橋上流の本件出航地から船外機を使用せずに離岸し、1本のオールを漕いで川上に向いた船首を左に回頭させて川下に向けようとしていた際、本船をコントロールすることができなかったため、本件倒木に向けて流され、本件倒木と衝突し、作業員が落水したことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 死亡:1人(作業員)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。