
| 報告書番号 | MA2013-4 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2012年05月29日 |
| 事故等種類 | 衝突 |
| 事故等名 | 貨物船誠宝丸漁船一福丸衝突 |
| 発生場所 | 大分県杵築市臼石鼻東方沖 臼石鼻灯台から真方位105°5.3海里付近 |
| 管轄部署 | 門司事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 貨物船:漁船 |
| 総トン数 | 200~500t未満:5t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2013年04月26日 |
| 概要 | A船は、船長A、一等航海士Aほか3人が乗り組み、スラブ約1,611tを積載し、大分県大分市大分港を出港して阪神港堺泉北区に向かい、別府湾を速力約10.4ノット(kn)で北東進した。 船長Aは、出港操船に引き続いて1人で船橋当直に就いていたところ、操業中の漁船約30隻を認めたので、手動操舵に切り替え、漁船を避けながら航行し、平成24年5月29日23時20分ごろ、次直の一等航海士Aに船首方に漁船がまだ1隻いることなどを伝え、船橋当直を交替して操舵室を離れた。 一等航海士Aは、入直する7~8分前に昇橋して肉眼及びレーダーで周囲の状況を見たのち、1人で船橋当直に就き、船長から引き継いだB船の白灯を右舷船首方に視認したが、A船からB船の距離が離れており、また、B船を同航船と思ったので、B船の左舷側を通過できるものと思い、自動操舵で針路を真方位053°に設定し、操舵室後部の海図台に向かって航海日誌の記入を始めた。 一等航海士Aは、航海日誌の記入を終えて船首方を見たところ、B船を目前に視認したので、機関を停止し、手動操舵に切り替えて右舵一杯を取ったが、23時30分ごろ、臼石鼻東方沖において、A船船首部とB船の左舷後部とが衝突した。 B船は、船長Bが1人で乗り組み、杵築市東方沖において、トロールにより漁ろうに従事している船舶の法定灯火を表示したほか作業灯も点灯して底びき網漁の操業を行い、えい網しながら速力約2knで自動操舵により北進中、船長Bは、操舵スタンドを離れて前部甲板に移動し、漁獲物の選別作業を始めた。 船長Bは、選別作業中、ふと顔を上げて左舷方を見ると距離50~100mに接近したA船を認め、衝突は避けられないと考え、操舵スタンドに戻って機関を全速力前進として船首部に避難したところ、23時30分ごろB船左舷後部とA船船首部とが衝突した。 A船は、衝突後、10分間ほど現場海域に停船し、船長Aも昇橋して100~150mくらいの距離からB船の様子を見たところ、人も船も大丈夫そうだったので、航海を再開したが、海上保安庁の呼び掛けにより引き返し、翌30日11時45分ごろ大分港乙津泊地に入港した。 船長Bは、携帯電話で海上保安庁に本事故発生を連絡し、自力航行して杵築市納屋港に入港した。 |
| 原因 | 本事故は、夜間、臼石鼻東方沖において、A船が北東進中、B船が底びき網をえい網して北進中、一等航海士Aが操舵室後部の海図台に向かって航海日誌の記入を行い、また、船長Bが見張りを行っていなかったため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。