
| 報告書番号 | MA2013-4 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2012年12月15日 |
| 事故等種類 | 浸水 |
| 事故等名 | ケミカルタンカー愛和丸浸水 |
| 発生場所 | 和歌山県日ノ御埼南南東方沖 美浜町所在の紀伊日ノ御埼灯台から真方位152°8.2海里(M)付近 |
| 管轄部署 | 神戸事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | タンカー |
| 総トン数 | 200~500t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2013年04月26日 |
| 概要 | 本船は、船長及び機関長ほか3人が乗り組み、三重県四日市市四日市港を出港して山口県宇部市宇部港に向かい、和歌山県白浜町市江埼西方沖を通過したのち、針路を約315°(真方位、以下同じ。)とし、機関回転数毎分(rpm)を約270として約9.5ノットの対地速力で自動操舵により日ノ御埼西方沖に向けて航行した。 機関長は、平成24年12月15日00時00分ごろ機関当直に就き、機関室の見回りを行って異状がないことを確認したのち、海上が時化ており、船体が横揺れしていたので、機関室から出て食堂で待機した。 機関長は、03時00分ごろ機関室の見回りを行い、排気温度、冷却海水温度、ビルジの状況などに異状がないことを確認し、朝食準備の担当になっていたので、食堂で朝食の準備を始めた。 本船は、04時10分ごろ紀伊日ノ御埼灯台から152°8.2M付近を北西進中、機関長が、朝食の準備を終え、見回りのために食堂から機関室に向かっていたとき、機関の警報が作動したので、機関室入口の扉を開けたところ、電源を喪失(ブラックアウト)して機関室内の照明が消えた。 機関長は、機関室の階段付近に常備していた懐中電灯で機関室内を照らして確認したところ、主機関の船首側にあるホイールの回転によって海水が跳ね上げられていたので、主機関などを停止したのち、キングストンバルブを閉鎖したことで浸水量の増加が止まったものの、浸水した原因が分からなかった。 一等航海士は、03時45分ごろ船橋当直に就き、徳島県鳴門海峡に向けて北西進中、右舷側の窓越しに白い水蒸気が見え、間もなく機関遠隔操縦盤の警報が作動したので、直ちに機関を中立にし、船橋を離れて船長と共に機関室に入ったところ、機関室の2階部分まで海水が跳ね上げられており、機関室に浸水していることを知った。 船長は、機関長から、浸水が止まったものの、浸水箇所及び浸水原因が不明であり、主機関などを使用することができない旨の報告を受けたので、乗組員に救命胴衣を着用させ、04時50分ごろ海上保安庁に118番通報して救助を要請した。 本船は、強い南東風と波浪によって北西方に圧流されたが、06時50分ごろ巡視艇が、07時10分ごろA社が手配したタグボートがそれぞれ到着し、07時25分ごろ、紀伊日ノ御埼灯台から310°3.5M付近において、巡視艇による伴走警戒のもと、タグボートによるえい航が開始され、10時15分ごろ和歌山県和歌山下津港に入港した。 |
| 原因 | 本事故は、夜間、本船が、日ノ御埼沖を北西進中、消防兼雑用水ポンプのケーシング底部の腐食が進行し、海水の圧力によってケーシング底部の腐食部に破口が生じたため、同破口から海水が噴き出して機関室に浸水したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。