JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MI2013-1
発生年月日 2012年09月15日
事故等種類 運航阻害
事故等名 旅客船ふえにっくす運航阻害
発生場所 長崎県新上五島町有川港  有川港B防波堤灯台から真方位328°450m付近
管轄部署 長崎事務所
人の死傷
船舶種類 旅客船
総トン数 20~100t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2013年01月25日
概要  本船は、船長ほか2人が乗り組み、旅客10人を乗せ、平成24年9月15日11時28分ごろ、ふだんどおり、針路約225°(真方位)速力約25ノット(kn)(対地速力、以下同じ。)で有川港の港界に差し掛かった際、天候が急変して豪雨になり、視程がそれまでの約1,000mから操舵室前方約20mの船首旗ざおが見えないほどに悪化したので、速力を15knに減速した。
 本船は、船長が、乗組員2人を見張りに就け、定置網の旗ざおやブイを見落とさないよう指示していたが、11時30分ごろ同旗ざおを発見したものの、定置網(以下「本件定置網」という。)内に進入したのち、船長が機関停止に続いて機関を後進にかけたところ、網を張るロープ(直径約22mm)が、船尾の水面下約1mに付設されている上げた状態のフラップ(長さが約80cm、幅が約30cmの左右両舷に装備された2枚の可変翼を操舵室から油圧で操作し、旅客数に応じて船首を上下させて燃費を改善できる装置)と固定翼との隙間に強くかみ込んで外れなくなった。
 船長は、旅客に本船が運航できなくなった旨を伝え、有川漁業協同組合や会社に連絡を行って救助を依頼した。
 本船は、旅客に負傷はなく、来援した漁船2隻にかみ込んでいたロープを切ってもらうなどして救助され、約2時間7分遅れで有川港に入港した。
原因  本インシデントは、本船が、右舷側の本件定置網に接近して有川港に入航中、雨で視界不良となった際、レーダーで本件定置網の旗ざおなどが確認できない状態で航行したため、本件定置網を張るロープ内に進入し、機関を後進にかけたところ、同ロープがフラップと固定翼との隙間にかみ込んで外れなくなったことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。