JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2012-5
発生年月日 2011年03月01日
事故等種類 転覆
事故等名 漁船第二十八栄亀丸転覆
発生場所 北海道長万部町所在の長万部港東防波堤灯台から真方位146°10海里付近
管轄部署 函館事務所
人の死傷 死亡
船舶種類 漁船
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2012年05月25日
概要  船長は、家族にえびかご漁の操業に出ると告げ、平成23年3月1日03時15分ごろ自宅を出発した。
 本船は、平素、船長の家族(女性)が甲板員として乗り組んでいたが、本事故当日は、甲板上約2mの高さに積み上げられた500個(えびかご漁船は、総トン数にかかわらず、かごの数は500個までと決められていた。)のえびかご(1かごの重量約2~3kg)を投じる予定であったため、男性である甲板員A及び甲板員Bが乗り組むこととなっていた。
 僚船船長は、03時40分ごろ、北海道八雲町山越漁港の近くにある自宅から、山越漁港内の本船の平素からの係留場所に本船のものと思われる灯火が点灯しているのを視認し、03時45分ごろ本船のものと思われる航走音を聞いた。
 04時50分ごろ、本船所属漁業協同組合(以下「本件組合」という。)宛に「本船が転覆した」旨の電話があったが、内容がよく聞き取れないまま電話がすぐ切れたため、組合職員は、誰からの電話であるのか確認できなかった。
 組合職員は、操業船全船に向け「今、本船が転覆したという電話があった。場所は分からないが救助に向かってくれ」との漁業無線を発信するとともに、海上保安部に事態を通報した。
 04時53分ごろ、甲板員A及び甲板員Bの携帯電話から、それぞれの家族宛てに「船が転覆した。今、船底の上にいる」旨の電話があったが、いずれの電話もすぐに切れ、家族が電話をかけ直したがつながらなかった。
 本船乗組員及び本船は、海上保安部の巡視船、航空機及び僚船約20隻により捜索が行われたが、発見されずに行方不明となり、本船乗組員は、後日、死亡認定により除籍された。
原因  本事故は、夜間、本船が、長万部港南南東方沖の本件海域において、漁場に向けて航行中又は操業のために待機中に転覆したことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 死亡:3人(船長及び甲板員)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。