
| 報告書番号 | MA2012-4 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2011年07月06日 |
| 事故等種類 | 死傷等 |
| 事故等名 | モーターボートIWABUCHI同乗者死亡並びに乗組員及び同乗者行方不明 |
| 発生場所 | 群馬県みなかみ町奥利根湖 みなかみ町所在の矢木沢ダム中央部から真方位012°1,700m付近 |
| 管轄部署 | 横浜事務所 |
| 人の死傷 | 死亡:行方不明 |
| 船舶種類 | プレジャーボート |
| 総トン数 | 5t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2012年04月27日 |
| 概要 | 本船は、船長が1人で乗り組み、同乗者3人を乗せ、適当な場所で接岸し、上陸して山菜採りをするため、平成23年7月6日06時30分~07時00分、矢木沢ダム近くの発着場を出航し、15時ごろに戻る予定で北に向かって奥利根湖を遡上した。 船長は、船尾に座り、船外機を操作して操船し、船体中央部の物入れ蓋の上に置かれた折りたたみ式簡易椅子2脚のうち、前方の椅子に同乗者Cが腰掛けて前方を向き、後方の椅子に同乗者Bが腰掛けて後方を向き、同乗者Aが同物入れの右舷側の椅子に腰掛けて後方を向いていた。 本船は、発着場から1,500m付近の水路が左右に分岐する水域に至り、右側の水路を続航中、同乗者Cが、左手で左舷側ガンネルをつかみ、風に飛ばされないように帽子を右手で押さえて下を向いていたとき、機関音とは異なる「ガリガリ」という音を聞き、また、同乗者Aがそのことを船長に確認しているのを聞いた直後、07時05分ごろ船体が右に大きく傾斜した。 同乗者Cは、甲板上に倒れて頭が右舷側になり、左足が椅子に挟まって痛みを感じ、船体がほぼ水平に戻って顔を上げたところ、後方水面に船長及び同乗者Bが見え、同乗者Aが身体は水面上にあって右舷後部のガンネルをつかんでいるのを見た。 この頃、本船は、右旋回を始めていて、同乗者Cが同乗者Aに向かって「早く上がってきて」と叫んでいたところ、再び右舷側に大きく傾斜したので、再び甲板上に倒れ、船体がほぼ水平に戻って顔を上げたとき、3人の姿が見えなくなっていた。 本船が、右旋回をしていたところ、コクチバス(通称ブラックバス)の駆除者2人が乗った船外機付作業船(以下「作業船」という。)が、定置網に向かって航行中であり、本船を発見して接舷したのち、1人が本船に飛び移って低速運転中の船外機を停止し、同乗者Cから落水者がいることを聞いて現場付近の捜索後、奥利根湖の監視事務所に関係先への通報を要請した。 警察署、漁協、消防署及び矢木沢ダム管理者による捜索中、うつ伏せ状態で漂流中の同乗者Bが発見され、作業船が、揚収して人工呼吸などの蘇生措置を施しながら発着場に戻り、救急車に引き渡した。 その後も行方不明になった船長及び同乗者Aの捜索が18日まで続けられたが、発見されず、行方不明となった。 同乗者Bは、溺死と検案された。 |
| 原因 | 本事故は、本船が奥利根湖を遡上中、船体が傾斜したため、同乗者A及び同乗者Bが落水し、また、船長が救助しようとして湖に飛び込んだことにより発生した可能性があると考えられる。 |
| 死傷者数 | 死亡:1人(同乗者)、行方不明:2人(船長及び同乗者) |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。