
| 報告書番号 | MI2011-10 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2011年03月21日 |
| 事故等種類 | 運航阻害 |
| 事故等名 | 旅客フェリー第八有明丸運航阻害 |
| 発生場所 | 熊本県長洲(ながす)町長洲港西方沖 長洲港北防波堤灯台から真方位247°3,700m付近 |
| 管轄部署 | 長崎事務所 |
| 人の死傷 | 負傷 |
| 船舶種類 | 旅客船 |
| 総トン数 | 500~1600t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2011年11月25日 |
| 概要 | 本船は、船長及び機関長ほか4人が乗り組み、乗客73人を乗せ、車両27台を搭載し、長洲港西方沖を長崎県雲仙市多比(たい)良(ら)港に向けて西進中、機関制御室で機関長が新人の機関員にテスターの使用方法の指導を始めた。 機関長は、テスターによる電流計測方法を指導したのち、電圧計測方法を指導することにしたが、機関員と電気関係について話しているうちにテスターの測定レンジ及びテストリードを電流計測から電圧計測へ切り替えることを失念し、電流計測状態のまま電圧計測のため、本件NFBの電源側端子間にテスターのテストリードを接触させたところ、本件NFB及びテスターからスパークが発生するとともに、船内に給電中の2号発電機の気中遮断器(ACB)が作動して電気が遮断され、本船は平成23年3月21日10時15分ごろ電源を喪失(ブラックアウト)した。 機関長は、停止中の1号発電機用原動機を運転したのち、1号発電機のACBを投入したが、本件NFBからスパークが発生するとともに同ACBがトリップしたので、状況を船橋当直者に報告し、10時20分ごろ両舷主機を停止した。 機関長は、本件NFBが短絡したものと判断し、本件NFBから電源側結線を切り離したところ、1号発電機のACBを投入することができ、10時55分ごろ船内電源が復旧した。 本船は、11時25分ごろ両舷主機を運転して航行を開始し、手配したタグボートの伴走を受けながら、11時55分ごろ多比良港に入港した。 機関長は、本件NFB及びテスターがスパークした際、右手に熱傷を負った。 |
| 原因 | 本インシデントは、本船が、長洲港西方沖を西進中、機関長が、測定レンジ等が電流計測状態のテスターで本件NFB電源側端子間の電圧を計測したため、同端子間に過大電流が流れて運転中の発電機のACBが過電流継電器の作動によりトリップし、電源を喪失したことにより発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | 負傷:1人(機関長) |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。