JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-10
発生年月日 2011年01月28日
事故等種類 転覆
事故等名 漁船正栄丸転覆
発生場所 不明(北海道函館市山背泊漁港の南方沖200m付近~700m付近の間)
管轄部署 函館事務所
人の死傷 死亡
船舶種類 漁船
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年10月28日
概要  本船は、早朝から連吹していた南東風がいくらか収まったため、船長及び甲板員が乗り組み、ほていうお刺し網漁の目的で平成23年1月28日07時00分ごろ、僚船3隻と共に、山背泊漁港を出港した。
 出港した4隻のうち、遅れて出港した僚船(僚船A)の船長は、07時05分ごろ、山背泊漁港の南方沖200m付近の場所において、船長が船外機で操船に当たり、甲板員が人力で網を引き揚げている本船を目撃した。
 僚船Aは、再び南東風が強まってきたため、自船が1人乗り組みであったことから、揚網は無理と判断して山背泊漁港に引き返した。
 自宅に戻った僚船Aの船長は、荒天下に揚網していた本船のことが気になり、再び山背泊漁港に赴いたところ、揚網に要する時間は1時間程度であるのに、いまだ本船が帰港していないことに気付き、08時50分ごろ、所属する漁業協同組合にその旨を報告した。
 報告を受けた漁業協同組合は、09時10分ごろ、所属船4隻により本船の捜索を開始するとともに、海上保安庁に通報した。
 捜索中の所属船は、09時20分ごろ山背泊漁港の南方沖700m付近において、海上に浮いている船長及び甲板員、次いで転覆状態の本船を発見し、所属船が船長及び甲板員を救助したものの、両人とも意識不明の状態であった。
 船長及び甲板員は、病院に搬送されたが、既に死亡していることが確認され、低温暴露によるショック死と検案された。
 本船は、僚船にえい航されて山背泊漁港へ帰港した。
原因  本事故は、風速約10m/sの南東風が吹く状況下、本船が、山背泊漁港南方沖で操業中、船外機のスクリュープロペラに絡網したため、航行不能となった状態で横波を受けて転覆したことにより発生した可能性があると考えられる。
死傷者数 死亡:2人(船長及び甲板員)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。