JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-4
発生年月日 2010年04月22日
事故等種類 転覆
事故等名 漁船宝久丸転覆
発生場所 三重県熊野市猪ノ鼻灯台から真方位060°1.2海里付近
管轄部署 横浜事務所
人の死傷
船舶種類 漁船
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年04月22日
概要  本船は、船長ほか2人が乗り組み、三重県熊野市木本港の定置網漁場で操業したのち、積荷により乾舷が減少した状態で、木本港東方沖を航行中、東方から高波が打ち寄せる状況となったが、そのまま東進を続けた。
 本船は、平成22年4月22日06時35分ごろ熊野市カイタロー鼻と同市鈴置島との間を約6ノットの速力で北東進中、東方からの高波を受け、大量の海水が甲板に打ち込み、船体が右舷側に傾き、右舷側の排水口が海面下に没して甲板に打ち上げられた海水が排出できなくなった。
 船長は、転覆の危険を感じ、携帯電話で僚船に救助を依頼した。
 本船は、更に傾斜が増し、海水が右舷ブルワークを越えて船内に流入し、06時40分ごろ、右舷側に転覆した。
 乗組員は、クーラーボックスやハッチカバーなどの浮体につかまって浮いていたところを僚船に救助された。
 本船は、僚船にえい航されて木本港に引き上げられたが、廃船処理された。
原因  本事故は、東方から波高約2mの波浪が寄せる状況下、本船が、満載状態の漁獲物の重量により乾舷が減少した状態でカイタロー鼻沖を北東進中、大量の海水が甲板に打ち込んで船体が右側に傾いた際、右舷側の排水口が海面下に没して甲板に打ち込んだ海水を排出できなくなったため、更に傾斜が増し、海水が右舷ブルワークを越えて船内に流入して転覆したことにより発生したものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。