
| 報告書番号 | MI2010-5 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2008年12月14日 |
| 事故等種類 | 運航不能(船体傾斜) |
| 事故等名 | 貨物船PAN HOPE運航不能(船体異常傾斜) |
| 発生場所 | 山口県下関市角島西方 角島灯台から真方位254°12.0海里付近 |
| 管轄部署 | 門司事務所 |
| 人の死傷 | |
| 船舶種類 | 貨物船 |
| 総トン数 | 3000~5000t未満 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2010年10月29日 |
| 概要 | 本船は、船長ほか12人が乗り組み、広島県福山港において、鋼材のスラブ(steel slab)(以下「スラブ」という。) を、第1船倉に60個1,661トン、第2船倉に120個3,324トン合計180個約4,985トンを積載して出航した。 本船は、三等航海士及び甲板手が船橋当直について関門海峡西口を北北西進中、蓋井島の西方において、平成20年12月14日09時30分ごろ、三等航海士が、針路を真方位約334°、機関を全速力前進とし、対水速力約9knで左舷前方から風力5~6の風及び波高約2~3mの波浪を受け、5°~10°横揺れしながら航行した。 10時30分ごろから波高が高くなり、本船は、3~4mの波を時々左舷側から受ける状況になった。 三等航海士は、11時00分の船位を海図に記入してしばらくすると、突然、「ズズドーン」という音を聞くと同時に船体の振動を感じ、船体が少し右傾斜し、11時12分ごろ、さらに大きな音を聞くと、船体が大きく右傾斜し、航行を続けるのが危険と感じる状態になった。 船長は、左舷側のバラストタンクをすべて満杯にするよう指示し、遭難信号を発信するとともに、VHFで「Mayday」を連呼した。 本船は、上甲板の右舷側が海水に洗われるようになり、船長が、乗組員全員に救命胴衣を着用させ、右舷救命艇を降下させて全員退船した。 乗組員は、来援した巡視船に救助され、本船は、巡視船及びサルベージ船にえい航され、関門港若松区に入航した。 |
| 原因 | 本インシデントは、本船が、関門海峡西口付近において北西の波及び風の中を北北西進中、左舷側から高い波を受けるようになり、また、本船の重心が満載時より低く横揺れ周期が短かったため、スラブが右舷に荷崩れを起こしたことにより大傾斜して発生したものと考えられる。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。