報告書番号 | MA2025-8 |
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発生年月日 | 2024年10月16日 |
事故等種類 | 死傷等 |
事故等名 | 遊漁船登美福丸釣り客死亡 |
発生場所 | 佐賀県唐津市小川島北方沖 呼子平瀬灯台から真方位006°2.4海里付近 |
管轄部署 | 事務局 |
人の死傷 | 死亡 |
船舶種類 | 遊漁船 |
総トン数 | 5t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2025年08月28日 |
概要 | 遊漁船登美福丸は、船長が1人で乗り組み、釣り客8人を乗せ、福岡県糸島市福吉漁港に帰航中、釣り客1人が落水して死亡した。 |
原因 | 本事故は、本船が福吉漁港に帰航する目的で航行中、船長が釣り客Aの着座位置や姿勢等を確認して釣り客Aの安全を確保することなく航行を開始したため、風浪を受けて右舷側に傾斜した際、釣り客Aが体を支えることができず落水して溺水したことにより発生したものと考えられる。 釣り客Aが体を支えることができなかったのは、足腰が悪く、右手に痺れが出るなど身体面が壮健でなかったことから、落水を防止する動作を取ることができなかった可能性があると考えられる。 救命胴衣を着用していた釣り客Aが、落水から救助までの間(約24分間)に死亡に至ったことについては、釣り客Aの身体面が壮健でなく、高齢であり体力等がなかったことにより、波を不規則にかぶるなか呼吸の姿勢(口元の高さ)を確保することができなかったことが関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:釣り客1人 |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 | 関係団体等への周知協力依頼 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。