報告書番号 | MA2025-1 |
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発生年月日 | 2024年01月16日 |
事故等種類 | 転覆 |
事故等名 | 被えい船13転覆 |
発生場所 | 静岡県静岡市清水区折戸湾 清水港導灯(前灯)から真方位090°225m付近 |
管轄部署 | 事務局 |
人の死傷 | 死亡 |
船舶種類 | 非自航船:引船・押船 |
総トン数 | その他:5t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2025年01月30日 |
概要 | 遊漁船(被えい船)13は、釣り客1人が乗り、カセ(小舟)釣りと称する遊漁の目的で、引船第八ふじ丸により他の遊漁船(被えい船)4隻と共にえい航され、静岡県静岡市清水区折戸湾を南進中、令和6年1月16日転覆した。 13は、釣り客1人が死亡し、甲板上設備に濡損を生じた。 |
原因 | 本事故は、A船が、折戸湾で引船により他の被えい船4隻と共にえい航されて南進中、引船の航跡波を含む波の打ち込みを受け続ける状況下、船長が、十分な減速を行わなかったため、波の打ち込みが続き、危険を感じた釣り客AがB船に乗り移ろうとして左方に移動した際、船体が左傾斜して横転し、転覆したものと考えられる。 A船は、次のことから、引船の航跡波を含む波の打ち込みを受け続けたものと考えられる。 (1) 海上が平穏であったことから、引船がふだんよりも速い5~6knの速力で航行しており、そのため、引船の航跡波を含む波の波高が高くなっていた。 (2) 釣り客Aと手荷物が前方の船尾部甲板に寄っていたため、ふだんよりも前方の乾舷が低下しており、また前方の甲板凹み部に徐々に海水が溜まったことにより、その重みで更に前方の乾舷が低下していた。 |
死傷者数 | 死亡:釣り客1人 |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。