JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2023-1
発生年月日 2021年09月05日
事故等種類 衝突
事故等名 漁船卯の日丸遊漁船勝栄丸衝突
発生場所 大阪府関西国際空港南西方沖 関西国際空港A滑走路南進入灯施設先端灯から真方位226°2海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 漁船:遊漁船
総トン数 5~20t未満:5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2023年01月19日
概要  漁船卯の日丸は漁場に向けて北北西進中、また、遊漁船勝栄丸は釣り場に向けて西進中、両船が衝突した。
 勝栄丸は、釣り客1人が重傷を、船長及び釣り客4人が軽傷をそれぞれ負い、船尾端部が大破し、また、卯の日丸は、甲板員が軽傷を負い、バルバスバウに破口等を生じた。
原因  本事故は、日出前の常用薄明時、関西国際空港南西方沖において、A船が北北西進中、B船が西進中、船長Aが周囲を見渡して前路に航行の支障となる船舶がいないと思い、甲板員Aと共に下を向いた姿勢で操業準備を行いながら航行を続け、また、船長Bが、継続して前方に意識を向けて航行したため、両船が衝突したものと考えられる。
 船長Aが周囲を見渡して前路に航行の支障となる船舶がいないと思ったのは、関空の灯りが強く、陸上の灯りに紛れて船舶の灯火を視認しにくい状況にあり、光害やグレアにより視認性が低下していた可能性があると考えられる。
 船長Bが継続して前方に意識を向けて航行したのは、複数の漁船マスト灯を見ていたが、灯火が小さく見えて衝突の危険を感じなかったことによるものと考えられる。
死傷者数 負傷:甲板員(漁船卯の日丸)、船長及び釣り客5人(遊漁船勝栄丸)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。