JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2023-4
発生年月日 2021年04月27日
事故等種類 爆発
事故等名 プレジャーボートクマサン007爆発
発生場所 沖縄県本部町本部港(渡久地地区) 渡久地港南防波堤灯台から真方位346°1海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 プレジャーボート
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2023年04月27日
概要  プレジャーボートクマサン007は、遊覧の目的で出航準備中、上甲板下部で爆発が発生した。
 クマサン007は、船長及び同乗者4人が重傷を負い、操舵スタンド、船外機、上甲板等に焼損を生じた。
原因  本事故は、本船が本件港において出航準備中、船長が、発航前点検を行った際、前部点検口を開けて確認する必要はないと思い、船首部物入れと後部船底区画のみを確認したため、前部船底区画に燃料油及び可燃性ガスが漏れていたことに気付かず、前部船底区画で滞留していた燃焼範囲(爆発範囲)に入った可燃性ガスに電気火花が引火して爆発したことにより発生した可能性があると考えられる。
 船長が、船首部物入れと後部船底区画のみを確認したのは、燃料計(センサー部)等に故障が生じた場合以外は前部点検口を開ける必要はないと思っていたことによると考えられる。
 前部船底区画に燃料油及び可燃性ガスが漏れた経路については、耐油ホースと燃料油タンクの接続部のホースクランプが緩んだ可能性があると考えられるが、耐油ホース、燃料油タンクの接続部及び燃料油供給系統の焼損が著しいことから、詳細を明らかにすることはできなかった。
死傷者数 負傷:船長及び同乗者4人
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。