JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2022-7
発生年月日 2020年08月07日
事故等種類 衝突(単)
事故等名 油送船かいもん丸衝突(桟橋)
発生場所 千葉県千葉港京葉シーバース東バース 東京湾アクアライン海ほたる灯から真方位048°4.3海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷
船舶種類 タンカー
総トン数 30000t以上
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2022年07月28日
概要  油送船かいもん丸は、船長ほか21人が乗り組み、水先人及びバースマスターを乗せ、揚荷の目的で同バースに着桟作業中、北西方へ圧流され、桟橋に衝突した。
 かいもん丸は、左舷船首部に亀裂を伴う凹損を生じ、また、桟橋の一部に損傷を生じた。
原因  本事故は、本船が千葉港において、本件桟橋に向かう潮流の流速が約30~52cm/sの状況下、水先人が、固定式潮流計の測定値よりも実際の流速値が自身の着桟中止の目安である30cm/s未満に下がると予期し、着桟操船を開始したため、予定していた停止位置から桟橋に向けて圧流され、本件桟橋に衝突したものと考えられる。
 水先人は、固定式潮流計の2回目の流速値が下がっており、同潮流計の流速に不信感があり、また、警戒船が計測した潮流値が20cm/s以下であったことから、自身の着桟中止の目安である約30cm/sより下がると予期し、着桟操船を開始したものと考えられる。
 船長及びバースマスターは、水先人がベテランであり、信頼して任せていたことから、潮流情報を逐次入手せず、着桟を見合わせることや着桟中止の宣言を行うことが遅くなったものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。