JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2010-1
発生年月日 2008年12月29日
事故等種類 転覆
事故等名 漁船第3弁天丸転覆
発生場所 青森県八戸市八戸港外港地区 八戸港白銀北防波堤灯台から真方位063°790m付近
管轄部署 仙台事務所
人の死傷 死亡:負傷
船舶種類 漁船
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2010年01月29日
概要  本船は、平成20年12月22日青森県八戸港外港地区の漁場に刺網を設置した後、揚網のため、船長ほか甲板員1人が乗り組み、12月29日07時05分ごろ、青森県鮫漁港を出港した。
 本船は、07時15分ごろ、漁場に着き、東西方向の刺網を揚げてから南北方向の刺網の南端に移動し、船長が右舷船尾で船外機の操縦を行い、甲板員が左舷側で刺網を手繰りながら揚がってくる刺網を均等に甲板上に
並べ、北方に向けて揚網を続けるうち、西風が強く吹き出し、船首の向きが度々南北に反転するようになった。
 本船は、07時45分ごろ、南方に向首した状態で急に右舷側に傾き、右舷後方からの波で船尾が浸水し、甲板員が落水した。
 甲板員は、落水後、本船が転覆した状態で、その船首部につかまっていた船長が南方に向かって泳ぎ出したのを見た。
 転覆状態の本船や黄色の漂流物があるとの陸上からの目撃情報を聞いた僚船2隻が救助に向かい、08時15分ごろ事故発生場所から東方約500mの海上で、仰向けになって泳いでいた甲板員を、08時40分ごろ、事故発生場所から北東方約1,000mの海上で、うつ伏せ状態で浮いていた船長をそれぞれ救助した。
 09時15分ごろ、別の僚船2隻が、転覆している本船を発見し、プロペラに絡んだ刺網を切り、鮫漁港にえい航した。
 09時49分、船長の死亡が確認され、死因は溺水であった。甲板員は、低体温症により3日間入院した。
原因  本事故は、強風注意報が発表されている状況下、本船が八戸港外港地区の漁場において、刺網の揚網中、刺網がプロペラに絡んだため、船体が傾斜して浸水したことにより発生した可能性があると考えられる。
死傷者数 死亡:船長、負傷:甲板員
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。