報告書番号 | MA2017-9 |
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発生年月日 | 2016年04月22日 |
事故等種類 | 死傷等 |
事故等名 | ケミカルタンカーBUCCOO REEF乗組員死亡 |
発生場所 | フランス共和国ボルドー港 カリエット灯台から真方位342°1.8海里付近 |
管轄部署 | 事務局 |
人の死傷 | 死亡 |
船舶種類 | タンカー |
総トン数 | 10000~30000t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2017年09月28日 |
概要 | ケミカルタンカーBUCCOO REEFは、船長ほか21人が乗り組み、水先人1人を乗せ、フランス共和国ボルドー港において引船の支援を受けて着岸作業中、2016年4月22日19時15分(現地時刻)ごろ、タグラインの先取りロープを船外に繰り出していた甲板員が船首部の構造物に身体を打ち付けられて落水し、4月23日に死亡した。 |
原因 | 本事故は、フランス共和国ボルドー港において、川上に向かう約2.6knの流れがある状況下、 ‘BUCCOO REEF’(A船)が、着岸作業中、 ‘‘RM PAUILLAC’(B船)の‘タグライン’(本件タグライン)を放す際、本件タグラインを‘左舷船首側のボラード’(本件ボラード)から外した後、‘タグラインの繰出し担当の甲板員’(甲板員A)が、本件タグラインの先取りロープを本件ボラードに一巻きした状態で繰り出していたところ、先取りロープの送出速度が速くなり、同ロープが甲板員Aの脚に絡まったため、甲板員Aが甲板上に倒れて引きずられ、身体を船首甲板上の構造物に打ち付けたことにより発生したものと考えられる。 甲板員Aの脚に先取りロープが絡まった状況については、その状況を見た者がおらず、明らかにすることはできなかった。 先取りロープの送出速度が速くなったのは、A船が、右回頭を続けながら後進行きあしに転じ、A船船首端とB船間の距離の拡大速度が増加したことによるものと考えられる。 A船の一等航海士が、甲板員Aに、先取りロープがB船のプロペラに絡まないように保持させる際、予想外の張力に備え、先取りロープの先端部を保持するなどして送出する同ロープから距離を保つよう指示していなかったことは、本事故の発生に関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:甲板員 |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。