JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2015-4
発生年月日 2014年05月06日
事故等種類 乗揚
事故等名 旅客船あおばと乗揚
発生場所 北海道小樽市所在のオタモイ四等三角点から真方位281°750m付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 旅客船
総トン数 5~20t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2015年03月26日
概要  旅客船あおばとは、船長及び甲板員2人が乗り組み、旅客45人を乗せ、北海道小樽市オタモイ海岸沖を航行中、平成26年5月6日(火、休日)11時48分ごろ、暗岩に乗り揚げた。
 あおばとは、旅客14人が負傷し、プロペラ及びシューピース部骨材に曲損などを生じた。
原因  本事故は、本船が、オタモイ海岸沖を航行中、GPS航跡から逸脱して、オタモイ海岸寄りを航行したため、暗岩に乗り揚げたことにより発生したものと考えられる。
 GPS航跡から逸脱して、オタモイ海岸寄りを航行したのは、本件船長が、ツルカケ岩付近に存在する浅瀬、岩礁等の航行の障害となるものの正確な位置を把握しておらず、甲板員Aに対して進路の修正を指示しなかったこと及び甲板員Aが、本船の操船に慣れておらず、GPS航跡との位置関係を見ながら船位の確認を行うなどの余裕がなかったことによるものと考えられる。
 A社が、本船乗組員に対し、運航基準を周知して航行経路を遵守させるなどの指導を適切に行っていなかったことは、本事故の発生に関与した可能性があると考えられる。
死傷者数 負傷:14人(旅客)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。