JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-1
発生年月日 2009年10月25日
事故等種類 衝突(単)
事故等名 遊漁船太海丸衝突(岩場)
発生場所 熊本県上天草市三角灯台西方 三角灯台から真方位272°480m付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡:負傷
船舶種類 遊漁船
総トン数 5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年01月28日
概要  遊漁船太海(たいかい)丸は、船長が1人で乗り組み、遊漁客2人を乗せ、遊漁を終えて上天草市岩谷漁港に向けて帰航中、平成21年10月25日(日)12時43分ごろ三角灯台西方の岩場に衝突した。
 太海丸は、乗船していた遊漁客2人のうち、1人が頸椎骨折等の重傷を負って後日死亡し、他の遊漁客1人及び船長が負傷した。また、同船には、船首下部外板の圧壊等が生じた。
原因  本事故は、本船が、三角灯台西方沖を岩谷漁港に向けて航行中、単独で操船中の船長が居眠りに陥ったため、舵が右にとられて三角灯台西方の岩場に向けて航行し、同岩場に衝突したことにより発生したものと考えられる。
 船長が居眠りに陥ったのは、次のことが複合的に関与したことによる可能性があると考えられる。
 (1) 船長が、慢性的に睡眠の質が低下した状態であった上、本事故前における睡眠   が不足していたこと。
 (2) 陸岸沿いを航行するようになってから、風及び波が穏やかになって緊張感が薄   れ、操舵用いすに腰掛けた状態で単調な操船を続けていたこと。
 (3) 概半日リズムによる眠気の生じやすい時間帯であったこと。
死傷者数 死亡:1人(遊漁客)、負傷:2人(船長及び遊漁客)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。