JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2016-5
発生年月日 2014年03月18日
事故等種類 衝突
事故等名 貨物船BEAGLE Ⅲコンテナ船PEGASUS PRIME衝突
発生場所 神奈川県三浦市剱埼南東方沖 剱埼灯台から真方位143°3.5海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡:負傷:行方不明
船舶種類 貨物船:貨物船
総トン数 10000~30000t未満:5000~10000t未満
報告書(PDF) 公表説明資料
公表年月日 2016年05月19日
概要 貨物船BEAGLE Ⅲは、船長及び二等航海士ほか18人が乗り組み、阪神港神戸区に向けて南南西進中、また、コンテナ船PEGASUS PRIMEは、船長及び二等航海士ほか12人が乗り組み、京浜港東京区に向けて北東進中、平成26年3月18日03時10分ごろ、神奈川県三浦市剱埼南東方沖の東京湾湾口において衝突した。
 BEAGLE Ⅲは、乗組員7人が死亡し、乗組員2人が行方不明となり、左舷中央部船側外板に破口を生じて沈没した。
 PEGASUS PRIMEは、乗組員1人が負傷し、船首部に座屈等を生じた。
原因 本事故は、夜間、剱埼南東方沖の東京湾湾口において、BEAGLE Ⅲが南南西進中、PEGASUS PRIMEが北東進中、両船が互いに接近した際、BEAGLE Ⅲが右転し、また、PEGASUS PRIMEが左転して直進を続けたため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。
BEAGLE Ⅲが右転したのは、BEAGLE Ⅲの二等航海士が、右舷前方のPEGASUS PRIMEに気付かなかったことによる可能性があると考えられる。
PEGASUS PRIMEが直進を続けたのは、PEGASUS PRIMEの二等航海士が、BEAGLE Ⅲと右舷を対して通過しようとして左転した後、見張りを適切に行っておらず、右舷前方のBEAGLE Ⅲの右転に気付かなかったことによるものと考えられる。
死傷者数 死亡:機関長、司厨長、甲板長、二機士、二航士、実習生及び操機長(BEAGLEⅢ)、行方不明:船長及び実習生(BEAGLEⅢ)、負傷:一航士(PEGASUS PRIME)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

CGによる事故状況の再現(5分24秒)

備考 関係団体等への周知協力依頼
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。