JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2014-3
発生年月日 2013年07月15日
事故等種類 衝突
事故等名 引船しまふじ作業台船雅漁船第88久吉丸衝突
発生場所 青森県深浦町深浦港西方沖  深浦町所在の艫作埼灯台から真方位324°6,000m付近
管轄部署 事務局
人の死傷
船舶種類 引船・押船:非自航船:漁船
総トン数 5~20t未満:500~1600t未満:5~20t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年03月28日
概要  引船しまふじは、船長ほか2人が乗り組み、作業台船雅をえい航して北北東進中、また、漁船第88久吉丸は、船長ほか1人が乗り組み、青森県深浦町艫作埼西方沖の漁場に向けて西進中、平成25年7月15日15時40分ごろ、深浦町深浦港西方沖において、雅と第88久吉丸とが衝突した。
 雅には、右舷中央部外板に破口が生じ、第88久吉丸には、球状船首に亀裂が生じたが、両船共に死傷者はいなかった。
原因  本事故は、艫作埼北西方沖において、A船引船列が北北東進中、C船が西進中、甲板員AがC船と接近していることに気付かず、また、船長Cが、家族からの電話を受け、操舵室の床にしゃがんでメモを取っていたため、B船とC船とが衝突したことにより発生したものと考えられる。
 甲板員Aが、C船と接近していることに気付かなかったのは、深浦港から出港した4隻の漁船を認めた際、C船がA船の船尾を通過する針路であると思い、他の3隻の漁船が、船首方を通過し、また、沿岸部を航行しており、危険な漁船はいないと思ったことから、右舷前方の砂利採取運搬船を見ていたことによるものと考えられる。
 船長Cが、家族からの電話を受け、操舵室の床にしゃがんでメモを取っていたのは、先航する2隻のいか釣り漁船の状況を確認することに注意が向いていたことから、A船引船列に気付かなかったことによるものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。