報告書番号 | MA2014-1 |
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発生年月日 | 2012年12月11日 |
事故等種類 | 爆発 |
事故等名 | 砂利運搬船成和丸爆発 |
発生場所 | 大阪府大阪市北区所在の大川右岸の船舶係留施設 大阪市都島区所在の毛馬三角点から真方位212°630m付近 |
管轄部署 | 事務局 |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
船舶種類 | 貨物船 |
総トン数 | 20~100t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2014年01月31日 |
概要 | 砂利運搬船成和丸は、大阪府大阪市北区所在の大川右岸の船舶係留施設に係留中、平成24年12月11日07時05分ごろ船首甲板下の倉庫区画で爆発が発生した。 成和丸は、甲板員が死亡し、作業員が重傷及び船長が軽傷をそれぞれ負い、船首甲板等を破損した。 また、他船の作業員が軽傷を負い、周辺施設等に破損が生じた。 |
原因 | 本事故は、本船が、大阪市北区の本件係留施設に係留中、本件倉庫に置かれていた本件コンロからプロパンガスが漏えいしたため、可燃性混合ガスが本件倉庫に滞留しており、作業員Aが点火棒ライターで本件コンロに点火しようとした際、可燃性混合ガスに着火して爆発したことにより発生した可能性があると考えられる。 本件コンロからプロパンガスが漏えいしたのは、本事故前日から本件容器のバルブが開栓された状態であったこと、及び本事故前日に本件コンロが使用された後、本件コンロの器具栓が開栓された状態であったことによる可能性があると考えられる。 可燃性混合ガスが滞留していたのは、本件倉庫が、通風管と出入口ハッチによる自然通風でしか換気できない上、本事故前日の17時00分ごろハッチが閉じられ、更に換気されにくい状況になったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:1人(甲板員)、負傷:3人(船長及び作業員2人) |
勧告・意見 | |
情報提供 | 国土交通省への情報提供 |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。