報告書番号 | MA2013-1 |
---|---|
発生年月日 | 2011年05月02日 |
事故等種類 | 爆発 |
事故等名 | モーターボート建友爆発 |
発生場所 | 福岡県大牟田市大牟田川の船だまり 大牟田市所在の大牟田港灯台から真方位084°1,850m付近 |
管轄部署 | 事務局 |
人の死傷 | 負傷 |
船舶種類 | プレジャーボート |
総トン数 | 5t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2013年01月25日 |
概要 | モーターボート建友は、船長が1人で乗り組み、友人3人を乗船させ、大牟田市大牟田川の船だまりにおいて出航準備中、平成23年5月2日(月)10時10分ごろ、主機関を始動したところ、エンジンケーシング内で爆発が発生した。 同船は、同乗者2人が骨折し、外板、ブルワーク、操縦席計器盤等に破損を生じた。 |
原因 | 本事故は、本船が、大牟田川下流の船だまりに係留中、船長が、エンジンケーシング内に設置された主機関上部をスプレー缶で洗浄してエンジンケーシングカバーを直ちに閉じ、エンジンケーシング内に洗浄剤の気化したガス及び噴射剤のLPGが混合した可燃性ガスが滞留していたため、主機関を始動した際、セルモーターから発生した電気スパークが可燃性ガスに着火して爆発したことにより発生したものと考えられる。 エンジンケーシング内に洗浄剤の気化したガス及び噴射剤のLPGが混合した可燃性ガスが滞留していたのは、船長が、エンジンケーシング内に設置された主機関上部を洗浄するため、甲板上から主機関上部にスプレー缶1本を全量噴射して約3分間で洗浄作業を終了し、直ちにエンジンケーシングを閉じ、換気されなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:2人(同乗者) |
勧告・意見 | |
情報提供 | 国土交通省及び経済産業省原子力安全・保安院への情報提供 |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。