JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2014-1
発生年月日 2012年03月04日
事故等種類 衝突
事故等名 漁船大浦丸遊漁船第五育丸衝突
発生場所 千葉県館山市洲埼北西方沖 館山市所在の洲埼灯台から真方位305°2.4海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 死亡:負傷
船舶種類 漁船:遊漁船
総トン数 5~20t未満:5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2014年01月31日
概要  漁船大浦丸は、船長ほか2人が乗り組み、帰港のため、千葉県館山市洲埼南方沖の漁場を出発して北進中、遊漁船第五育丸は、船長が1人で乗り組み、釣り客6人を乗せ、洲埼北西方沖で漂泊して釣り中、平成24年3月4日(日)12時20分ごろ両船が衝突した。
 第五育丸は、釣り客1人が死亡したほか、船長が負傷し、右舷船尾部に破損を生じ、船尾部の便所、スパンカーマスト及び操舵室上部が脱落した。大浦丸は、左舷船首部のハンドレールに曲損を、前部マストに折損を、船底部に破口及び擦過痕をそれぞれ生じた。
原因  本事故は、洲埼北西方沖において、A船が北進中、B船が漂泊して釣り中、両船長が見張りを適切に行っていなかったため、両船が衝突したことにより発生した可能性があると考えられる。
 船長Aが、見張りを適切に行っていなかったのは、操舵室左舷側の椅子に腰を掛けて見張りを行っており、船首方に死角が生じていたことから、レーダーに頼った見張りを行っていたが、1.5Mレンジとしたレーダー画面で航行の支障となる船舶を認めなかったので、航行の支障となる船舶がいないものと思ったことによるものと考えられる。
死傷者数 死亡:1人(第五育丸釣り客)、負傷:1人(第五育丸船長)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。