JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2012-1
発生年月日 2010年06月02日
事故等種類 衝突(単)
事故等名 モーターボートQUEENⅢ衝突(護岸)
発生場所 京浜港川崎第1区 神奈川県川崎市所在の川崎東扇島防波堤東灯台から真方位042°2,000m付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 プレジャーボート
総トン数 20~100t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2012年01月27日
概要  モーターボートQUEENⅢは、船長ほか3人が乗船し、東京国際空港南東方沖を南西進して京浜港川崎第1区の川崎航路に入ろうとして右転していたところ、平成22年6月2日(水)20時10分ごろ川崎第1区にある工事区域の護岸に衝突した。
 QUEENⅢは、乗船者4人全員が負傷し、船首部及び右舷船首部外板に破口を生じた。
原因  本事故は、夜間、本船が、東京国際空港南東方沖を南西進中、船長が、本件モニターの画面を切り替えるスイッチの操作を始めたとき、右舷方に視認した工事南A灯標の赤色閃光を川崎航路入口の第2号灯標の赤色閃光と思い込んだため、川崎航路に入ろうとして右転を開始したものの、本件モニターの画面の切替え操作を続け、本件護岸に向けて航行していることに気付かず、本件護岸に衝突したことにより発生したものと考えられる。
 船長が、工事南A灯標の赤色閃光を川崎航路入口の第2号灯標の赤色閃光と思い込んだのは、東京国際空港D滑走路工事区域を示す標識に赤色閃光を発するものがあることは知らず、また、レーダーを停止して本件モニターの画面全体にGPSプロッターの映像を表示させようとして本件モニターの切替え操作に意識を集中していたことによるものと考えられる。
死傷者数 負傷:4人(船長及び同乗者)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。