JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-2
発生年月日 2010年07月28日
事故等種類 衝突
事故等名 ケミカルタンカー三春丸貨物船新吉祥衝突
発生場所 備讃瀬戸北航路 香川県丸亀市牛島灯標から真方位256°2,000m付近
管轄部署 事務局
人の死傷
船舶種類 タンカー:貨物船
総トン数 200~500t未満:200~500t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年02月25日
概要  ケミカルタンカー三春丸は、船長ほか4人が乗り組み、備讃瀬戸北航路を西南西進中、貨物船新吉祥は、船長ほか2人が乗り組み、同航路を西南西進中、平成22年7月28日00時27分ごろ両船が衝突した。
 三春丸は、船首部に凹損を生じ、新吉祥は、右舷船尾部のハンドレールに曲損を生じたが、両船とも死傷者はいなかった。
原因  本事故は、夜間、牛島西方の北航路において、A船とB船が前後して西南西進中、航海士Aが、先行するB船の左舷側を追い越そうとした際、適切な見張りを行っていなかったため、B船に接近していることに気付かずに航行し、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。
 航海士Aが、適切な見張りを行っていなかったのは、左舷船首方のB船との距離を目測したところ、余裕があるので、同じ針路で航行しても、B船の船尾を通過して左舷側を追い越すことができると思い込み、A船の船尾方向を向いて航海日誌を記入することに意識を集中していたことによるものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。